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3こころとからだのしくみ 1126

3こころとからだのしくみ

6 ホルモン
〇主要なホルモンの働き
成長ホルモン(細胞の成長促進)
アドレナリン(交感神経の興奮)
インスリン(血糖値を下げる)
グルカゴン(血糖値を上げる)
性ホルモン(生殖機能と男女の見た目)

〇内分泌系とホルモン
:膵臓のホルモン:
インスリン(血糖値の調整・グルコース・脂肪酸・アミノ酸などの栄養の運搬)
グルカゴン(血糖値の上昇、アミノ酸の糖新生、脂肪を分解等)

:・副腎皮質のホルモン(副腎の90%を占める):
アルドステロン(体内水分の調整、血圧調整)
コルチゾール・コルチゾン(血糖値を調整、アミノ酸・脂肪の糖新生)
アンドロゲン(筋肉の発達、主に女性において働く)

・甲状腺・副甲状腺のホルモン:
甲状腺ホルモン(代謝の促進・コレステロール値のコントロール・身体の成長の促進等)

問題は全て正解
1 ホルモンは特定の臓器で微量に産生される特殊な化学物質で、目的とする組織や器官の働きの調節に関与する。
1:○
2 下垂体の前葉からでるホルモンには、乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)、成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、等がある。
2:○これらはいずれも生体を維持していく上で大切な働きをしています。
3 甲状腺から分泌されるホルモンにはサイロキシン、トリヨードサイロキシンがありエネルギー代謝を調節する機能を持つ。
3:○
4 上皮小体から分泌されるホルモンは循環血中のカルシウムイオン濃度を上昇させる
4:○
5 膵臓のランゲルハウス島といわれる部分にはアルファ、ベータなどの2細胞からなり、アルファ細胞はグルカゴンを、ベータ細胞はインスリンをつくる。
5:○インスリンは血糖値を下げる働きがあり、グルカゴンは血糖値を上げる働きをします。
6 副腎皮質ホルモンには、体内での糖の蓄積と利用を制御する糖質コルチコイド、無機イオンなどの電解質バランスを調節する鉱質コルチコイドがある。
6:○副腎は、体の恒常性を保つために重要なホルモンを分泌する臓器です
7 副腎髄質からは、アドレナリン、ノルアドレナリン)が分泌され、体のストレス反応などの調節を行っている。
7:○


2こころとからだのしくみ 1125

2こころとからだのしくみ

5 脳・神経
〇自律神経 →意識してもできないことをコントロールするのが自律神経です。例えば内臓を動かす、血液を流す、栄養を吸収する、老廃物を回収する、などです。
〇交感神経と副交感神経 →自律神経は、正反対のはたらきをする「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、この2つがバランスよくはたらくことで、健康状態を保っています。
 交感神経がはたらくのはおもに昼間。活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。心拍数は増えて、筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。
 副交感神経がはたらくのはおもに夜。眠っている時がはたらきがピークですが、そのほかにも、食事中、お風呂にはいっている時、ゆったり気分でリラックスしている時にはたらきます。心拍数は落ち着いて、筋肉もゆるんで、血管もふわりと広がります。胃や腸などの消化器系の動きがさかんになって、栄養の吸収や老廃物の排出が促進されます。
〇脳の部位と働き 
・大脳
大脳は場所によって機能が分かれている臓器です。大脳は、側頭葉、前頭葉、前頂葉、後頭葉の4つに分かれています。側頭葉、前頭葉、前頂葉の3つは「領野」と呼ばれる部分に分かれており、さらに細かい役割分担をしています。
側頭葉―上後方のウェルニッケ野で記憶や言語を、上方の聴覚野で音を認識、解析します。
前頭葉―前面の前頭連合野で思考、判断、感情、創造などを、後方の運動野で身体を動かすための指令を、下方のブローカ野で会話や発音を司ります。
頭頂葉―体性感覚野で温度や圧迫感など、皮膚や筋肉で感じたことを、頭頂連合野で空間や動きを認識、解析します。
後頭葉―視覚からの情報を取り入れ、見たものの大きさ、形、色などを解析します。
・右脳と左脳
右脳は創造や直感を司ります。  
左脳は言語や計算を司ります。  
・脳幹
脳幹は生命維持に欠かせない重要な働きを担っています。免疫系・内分泌系・自律神経系・脊髄筋骨格系という系統全てに関与する機能があります。

問題はすべて正解・解説は省略
1 自律神経には交感神経と副交感神経があり、この二つの神経が逆方向に働くことにより、身体のバランスがとれた状態を保つ。
2 神経系を分類すると脊髄と脳からなる中枢神経と、脳脊髄神経と自律神経からなる末梢神経がある。
3 脳は左・右大脳半球からなる終脳と間脳・中脳・橋(きょう)・小脳・延髄に分類される。
4 中脳・橋(きょう)・延髄を脳幹といい、脳幹は生命維持に重要な機能を担っている。
5 脳神経は脳に出入りする神経で12対ある。
6 交感神経は、心臓の活動を活発にして心拍数を増やし、血圧を上げる働きがある。
7 交感神経が興奮すると、心拍数が増加したり、心臓の収縮力が強くなり、血圧が上がる。
8 交感神経が興奮すると、血管は収縮力が強くなり、末梢血管抵抗が増加するため、血圧が上がる。
9 副交感神経は、交感神経と反対に、心臓活動を抑えて心拍数を減らし、血圧を下げる働きがある。


1こころとからだのしくみ 1124

1こころとからだのしくみ

1 記憶の種類
〇感覚記憶
感覚器官から受け取った情報を記憶するのが「感覚記憶」です。
「特に注意を引かなかったもの」「特に重要でないと判断されたもの」の記憶は、数秒で消えてしまいます。
〇短期記憶
感覚記憶よりもう少し保持期間が長い記憶のこと。
ある行動をとるために短期間蓄えられ、行動が終わると忘れてしまう記憶のことをワーキングメモリーと呼ばれます。
〇長期記憶
短期記憶された情報を長期間にわたり保持するかどうかを判断するのは、大脳辺縁系の「海馬」という器官です。
・エピソード記憶→「今週の水曜日は図書館で勉強をしていた」といったような、時間的・空間的文脈の中に位置づけられる個人的な出来事の記憶です。
エピソード記憶には、時間や場所、そのときの感情が含まれる(感情は記憶の質に影響する)。
エピソード記憶の情報の特性として、事象やエピソードが情報の単位となっていて、時間的に体制化されていること、自己が指示対象となっていることが挙げられます。
エピソード記憶は意味記憶(事実と概念に関する記憶)と相互に関連している。エピソード記憶は物語にたとえることができる。
・意味記憶
例えば、「りんごは果物だ」という定義や「1+1=2」といった数式の他、一般常識や歴史上の事実などの記憶を指す。
・手続き記憶
技能や手続き、ノウハウ(手続き的知識)を保持するもの。
手続き学習の例として、自転車の乗り方の練習、タイピングの練習、楽器の練習、水泳の練習がある。手続き記憶は永続性がある場合もある。

2 記憶の過程
〇記銘⇒保持⇒想起
記銘とは、外部の刺激がもつ情報を意味に変換して記憶として取り込むこと
保持とは、記銘したものを保存しておくこと
想起とは、保存されていた記憶を外に表すこと

3 記憶の保存期間(短い方から長い方順番)
〇感覚記憶→短期記憶→長期記憶


問題はすべて正解・解説は省略
1 記憶には、記銘と保持と想起の3つの過程がある。
2 「記銘」とは外部の刺激がもつ情報を意味に変換して記憶として取り込むことである。
3 記憶はいったん脳の奥の海馬という部位に保存される。
4 手続き記憶は比較的保たれる長期記憶の一種で、技能や手続き、ノウハウなどを保持する記憶である。
5 手続き記憶は思考を介さずに獲得され再現される、物事の手順についての記憶である。
6 意味記憶」は 長期記憶の中でも、言葉とその意味を結びつけている記憶のことをいう。
7 意味記憶は言葉や概念を中心に構成された記憶で、言語を使用する上で辞典のような役割を果たしている。
8 エピソード記憶とは、「昨日、2時間も図書館で勉強した」というように特定の時間的・空間的文脈(いつ・どこで)のなかに位置づけることのできる出来事(エピソード)に関する記憶である。
9 エピソード記憶は、個々の経験・体験の記憶を指す。
10 短期記憶とは短期間保持される記憶である。
11 短期記憶の寿命は通常、数秒から数分までとされている。
12 感覚記憶とは視覚、聴覚、触覚、嗅覚の感覚などの感覚体験の記憶である。
13 感覚記憶は感覚刺激を感情情報の「まま保持する記憶のことをいう。


4 防衛機制
〇防衛機制とは、自己を守るために無意識的に起こる精神的な防衛メカニズムのことです。人間は、何らかの葛藤や痛みを予感すると、そのような状況を避けて自分を守ろうとするために防衛機制(ディフェンス・メカニズム)と呼ばれる心の動きを発動します。
〇逃避→状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすることです。
(例:嫌いな上司に会うのを避ける)
〇抑圧→欲求不満や不快な思考を無意識下に抑え込み思い出さないようにする防衛機制。無かったことにしようとする心の働きのことです。
〇投射(投影)→自分が持っている社会的に望ましくない感情や衝動を他人が持っていることにしようとする防衛機制。責任を転嫁しようとする働きのことです。
(例:私が彼女のことを嫌いなんじゃなくて、彼女の方が私を嫌ってる)
(例:あの人のだらしない所がどうしても許せない。)
〇同一視→他人の優れた能力や実績を自分とを同一視することで自己評価を高め欲求を満たそうとする防衛機制。
(例:有名人の服装や言動を表面的に真似る、ブランド物で身を固める、出身校を自慢する)
〇反動形成→無意識の中に抑圧されている強い感情や衝動が、正反対の傾向となって行動などに表れる防衛機制。本来の感情や衝動がそのまま表面化すると自己評価が低下する恐れがあるため逆のことをやろうとする心の働きです。
(例:好きであることを悟られないためにそっけない態度をとる)
〇合理化→何かもっともらしい理屈をつけて、自分の失敗や好ましくない体験を正当化しようとする防衛機制。努力しても入手できない目標の価値を低めたり、すでに自分が所有しているものの価値を過大評価しようとする働き。
(例:手の届かないブドウはすっぱいブドウだと自分に言い聞かせる)
(例:仕事を失敗したのは、難しい仕事を押し付けた上司が悪いから)
〇補償(代償)→ある分野での劣等感を解消するために、他の分野で優越感を求める防衛機制。
(例:勉強ができないからスポーツで活躍する)
〇置換(置き換え)→特定の対象に向けられた欲求や衝動を他の対象に向けることによって欲求不満を解消しようとする防衛機制。
(例:異性の持ち物に愛着を示す。会社のストレスを家庭で爆発させる)
〇否認→認めたくない現実を無意識のうちに拒否する防衛機制。それが現実だと認めることは耐えられないと感じて、その現実を受け取らずに遮断しようとする心の働きです。
(例:医者の言ってることは間違いだ。私は決してガンではない)
〇退行→辛い出来事、ストレスの高い出来事、困難な出来事が起こった時に、今の年齢よりも幼い年齢に戻り、嫌なことや困難を避けようとする心の動きです。
(例:第二子が産まれた時に上の子どもが今までできていたことができなくなったり、甘えるようになったりするようなこと:赤ちゃん返りともいいます)

問題はすべて正解・解説は省略
1 防衛機制(適応機制)の転移とはある特定の対象に向けられていた感情や態度を,別の対象に向け変える。人から人への感情転移が一般的。
2 防衛機制(適応機制)の攻撃とは、他人や物を傷つけるなどして、欲求不満を解消しようとする機制で、直接的なものと間接的なものとがある。
3 防衛機制とは不安・葛藤・フラストレーションなどから自己を守ろうとして働くさまざまな心の仕組みである
4 防衛機制(適応機制)とは人間の緊張や不安などの不快な感情をやわらげ、心理的な安定を保とうとする心の働きである。
5 防衛機制(適応機制)の抑圧とは意識すると不快や不安を覚えてしまうような記憶や観念を意識外へ押し出そうとする忘却の形をとることが多い。
6 防衛機制(適応機制)の抑圧とは、実現困難な欲求を心の中におさえこんでしまう機制である。
7 防衛機制(適応機制)の反動形成とは内心抱いている感情や欲求とは正反対の態度や発言をする。
8 防衛機制(適応機制)の代償とは当初の目標と機能的に類似した目標を達成することによって満足を得る。「補償」ともいう。
9 防衛機制(適応機制)の昇華とはエネルギーの対象になっている目標を社会的・文化的に承認されたものへと転換して満足を得る。
10 防衛機制(適応機制)の合理化とは本来の欲求や動機を隠して,自分に都合のよい理屈で正当化する。
11 防衛機制(適応機制)の合理化とは、一見もっともらしい理由をつけて、自分を正当化しようとする機制である。
12 防衛機制(適応機制)の投影とは他人も自分の態度,感情などと同じものをもつと決めてかかる傾向。自分が持っていることを認めると自分を傷つけるような衝動や感情を無意識に他の人や物に転換する。
13 防衛機制(適応機制)の退行とは欲求不満によって生じた緊張を,自分の生活史の前段階へ,あるいは生活史とは無関係の原始的行動へ戻ることで緩和する。
14 防衛機制(適応機制)の退行とは、たえがたい事態に直面したとき、発達の未熟な段階にあともどりして自分を守ろうとする機制である。
15 防衛機制(適応機制)の逃避とは苦痛や不安などから逃れるために,他の現実または空想へと逃げる。
16 防衛機制(適応機制)の逃避とは、直面している苦しくつらい現実から逃避することにより、一時的に心の安定を求める機制である。
17 防衛機制(適応機制)の同一視とは自分以外のものに自分の姿を重ねることによって,自分にできないことを達成しようとする。
18 防衛機制(適応機制)の同一化とは、自分にない名声や権威に自分を近づけることによって、自らの価値を高めようとする機制である。


2医療的ケア 1123

2医療的ケア

3:経管栄養(基礎的知識・実施手順)ノンストップ問題


問題はすべて正解・解説は省略
1 経鼻の経管栄養で挿入時は、坐位または半坐位にする。
2 経鼻の経管栄養では、挿入が終了するまでは頸部を前屈しておき、チューブが後咽頭まで進んだら嚥下運動をしてもらいながら挿入する。
3 経鼻の経管栄養で、挿入が終了するまでは頸部を前屈しておき、チューブが後咽頭まで進んだら嚥下運動をしてもらいながら挿入する。
4 経鼻の経管栄養で挿入後は、カテーテルから胃内容物を吸引して挿入部位を確認する。
5 経鼻経管栄養法で、胃管先端が胃内に挿入されていることを確認するために、注入前に胃内容物を吸引する。
6 経鼻経管栄養法で注入中はFowler〈ファウラー〉位にするのは逆流の防止のためである。
7 経鼻経管栄養法で注入終了後に微温湯を流すのは、カテーテル内に食物が残るために起こる腐敗・閉塞の予防のためである。
8 経鼻胃管栄養法で栄養物を体温程度に温めるのは下痢の予防のためである。
9 経鼻胃管栄養法で注入前に空気を入れるのはチューブが胃に入っていることを確認するためである。
10 経鼻胃管栄養法で注入後微温湯を入れるのは注入物が腐敗し、下痢や感染の予防のためである。
11 経鼻胃管栄養法でチューブをクレンメで止めるのは 注入した栄養物や胃液が排出されないようにするためである。


1医療的ケア 1122

1医療的ケア

1:医療的ケア実施の基礎ノンストップ問題
省略
2:喀痰吸引(基礎的知識・実施手順)ノンストップ問題

問題すべては正解・解説は省略
1 喀痰の鼻腔内吸引は、吸引圧をかけた状態で吸引チューブを挿入すると皮膚を傷つけるためチューブを折り曲げるなどして圧をかけない状態で挿入する。
2 喀痰の鼻腔内吸引は、効率的に痰などを吸引するために、少しずつ回転させ抜きながら行う。
3 喀痰の鼻腔内吸引は、吸引チューブを回転させながら吸引する
4 喀痰の気管内吸引は、カテーテルは滅菌したものを滅菌操作で行う。 
5 介護福祉士が医師の指示の下で行う喀痰吸引の範囲は咽頭の手前までである。
6 喀痰吸引等研修により介護福祉士は医師の指示や看護師との連携のもと「たんの吸引」「経管栄養」が実施できるようになった。
7 喀痰吸引物は吸引びんの70~80%になる前に廃棄する。

3人間の尊厳と自立 1121

3人間の尊厳と自立

2介護における尊厳の保持・自立支援1)人権と尊厳→〇ノーマライゼーション(介護の基本と共通)

問題はすべて正解・解説は省略
1 ノーマライゼーションとは一般的には、障害者や高齢者など社会的に不利を受けやすい人々が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方をいう。
2 ノーマライゼーションの理念はバンク・ミケルセン(デンマーク)が知的障害者のためにできるだけ正常に近い生活を提供しようとする発想から始まった。
3 ノーマライゼーションとは,障害のある人たちが一人の市民として普通に生活できるように,社会の仕組みを変えていくことである。
4 ノーマライゼーションの理念は,我が国の障害者福祉の基本的理念として,障害者基本法の目的の中に取り入れられている。
5 ニィリエ(Nirje,B.)(我が国ではニルジェともいう)は,ノーマライゼーションを具体化する原理を整理した。
6 ノーマライゼーションの理念は,障害者や高齢者を特別な人として扱うのではなく,生活を通常の市民生活に近づけることを目標としている。
7 ノーマライゼーションの理念は,1950年代にデンマークで提唱されたもので,当時の身体障害者の施設処遇に対する厳しい批判に基づいている。
8 ノーマライゼーションの思潮と軌を一にして,欧米を始めとする多くの国で,障害児教育の統合化や障害児・者施設の小規模化が進んできた。
9 ノーマライゼーションの意味は,障害のある人たちを一人の市民として地域で普通に生活できるように社会の仕組みを変えていくということである。
10 1981年の国際障害者年のメインテーマであった「完全参加と平等」は,ノーマライゼーションの理念に基づくものである。
11 ノーマライゼーションの理念は,我が国の障害者福祉の基本的理念として,障害者基本法の目的の中に取り入れられている。


2人間の尊厳と自立 1120

2人間の尊厳と自立

2介護における尊厳の保持・自立支援1)人権と尊厳→○権利擁護・アドボガシー○人権尊重○身体的・精神的・社会的な自立支援

問題はすべて正解・解説は省略
1 虐待の一つである「ネグレスト」とは介護の放棄等のことである。
2 地域包括支援センターでは、高齢者の虐待防止、悪徳商法に対する権利擁護に関しての支援を行っている。
3 介護福祉士には専門職として利用者の権利を擁護する姿勢が求められる。
4 介護保険法の施行にあわせ、介護施設での身体拘束が禁止された。
5 自立生活運動(IL運動)はアメリカで始まった運動で、障害者であっても自分の判断で生活を管理し主体的に生きていこうとするものである。
6 アドボガシーとは援助過程において援助者が、利用者の権利を擁護するための活動である。
7 アドボガシーとは代弁や権利擁護の意味で用いられる。
8 エンパワメントとは利用者やその集団、コミュニティなどが自らの力を自覚して行動できるよう、サポートすることをいう。
9 エンパワメントアプローチとは、利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に利用・援助することをいう。
10 インフォームド・コンセント( informed consent)とは説明を受け納得したうえでの同意という意味である。
11 ストレングス(strength)とは援助を要する者がもっているプラス面の強みのことである。
12 パターナリズム(paternalism)とは強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することである。
13 すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指す、「障害者差別解消法」(平成25年6月)が制定した。
14 留岡幸助は日本の社会福祉の先駆者で、感化院(現在の児童自立支援施設)教育を実践。北海道家庭学校の創始者として知られる。
15 山室軍平は救世軍の創設にかかわり,廃娼運動や禁酒運動などの活動に貢献した。
16 石井十次は日本で最初の「岡山孤児院」を創設して、生涯を孤児救済に捧げた。また石井亮一は日本で最初の障害児施設である「滝乃川学園」を創設した。
17 生江孝之は「社会事業の父」とよばれている。 『社会事業綱領』の著書がある。
18 岡山県知事の笹井信一は現在の民生委員制度の基礎となった「済世顧問制度」を創設した
19 横山源之助は明治期に活躍したジャーナリストで 代表作「日本の下層社会」という著書がある。
20 糸賀一雄は近江学園の設立者であり、「この子 らを世の光に」と唱えた言葉は有名である。
21 井上友一は内務官僚として感化救済事業を推進した。(注釈:感化救済事業というのは、明治政権下における内務省が明治41年から大正中期まで行政用語. として用いた救済事業の呼称です)



1人間の尊厳と自立 1119

1人間の尊厳と自立
1人間の尊厳と自立1)人間理解と尊厳→○人間の多面的理解

問題は全て正解・解説は省略
1 障害者基本法の第3条では「すべて障害者は、個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有する」とし人間の尊厳についての理念を示したものになっている。
2 「自立」とは心身の障害等によって生活支障を生じている人の生活自立のことをいう。
3 「介護保険法」の第2条では「保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならない」としている。
4 「社会福祉法」の第3条では福祉サービスの基本理念が、また第5条では社会福祉サービス提供の原則が示されている。
5 「障害者総合支援法」では、すべての国民は、障害者等が自立した生活が営めるような地域社会の実現に協力するよう努めなければならないと、規定している。
6 「障害者総合支援法」では「この法律において「障害者」とは、身体障害者福祉法第四条 に規定する身体障害者、知的障害者福祉法 にいう知的障害者のうち十八歳以上である者及び精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第五条に規定する精神障害者(知的障害者福祉法にいう知的障害者を除く。以下「精神障害者」という。)のうち十八歳以上である者をいう。」と規定されている。
7 「高齢者虐待防止法」(平成18年4月施行)では養護者による高齢者虐待防止、養護者に対する支援を定めるとともに介護施設従事者等による高齢者虐待防止についても定められている。
8 「日本国憲法」では第25条で生存権を規定している。
9 世界史のうえで、最初に生存権を憲法に掲げたのは、ドイツのワイマール憲法であるといわれている。
10 世界人権宣言の第22条では「すべての人は社会の一員として、社会保障を受ける権利を有し、かつ、国家的努力及び国際的協力により、また、各国の組織及び資源に応じて、自己の尊厳と自己の人格の自由な発展とに欠くことのできない経済的、社会的及び文化的権利を実現する権利を有する」と規定している。


2人間関係とコミュニケーション 1118

2人間関係とコミュニケーション

2コミュニケーションの基礎1)対人関係とコミュニケーション→○対人関係・コミュニケーションの意義○対人関係・コミュニケーションの概要2)コミュニケーションを促す環境3)コミュニケーションの技法→○対人距離4)道具を用いた言語的コミュニケーション→○機器を用いたコミュニケーション○記述によるコミュニケーション〇手話等


問題はすべて正解・解説は省略
1 コミュニケーションとは、複数の人間や動物が意志、感情、情報などの伝達を行うことをいう。
2 コミュニケーションには、言語的伝達媒体(言葉)と非言語的伝達媒体(表情、動作、視線など)がある。
3 対人援助では、利用者との関係を築き、援助を効果的に行うために、コミュニケーションが重要である。
4 コミュニケーションがうまくいかないと、利用者のニーズを正確に把握できなかったり、援助が受け入れられなかったりすることがある。
5 コミュニケーションの技法には、傾聴、共感、質問、明確化、繰り返し、感情の反射、場面構成などがある。
6 認知症高齢者は、記憶や認知機能の低下により、コミュニケーションが困難になることがある。
7 認知症高齢者との対人援助では、利用者の理解力や記憶力を考慮して、わかりやすい言葉で話す。
8 認知症高齢者との対人援助では、利用者の表情や動作に注目して、非言語的なコミュニケーションにも配慮する。
9 認知症高齢者との対人援助では、利用者の過去の記憶や経験を活用して、コミュニケーションを促す。
10 障害者には、聴覚障害、視覚障害、知的障害、発達障害など、さまざまな障害がある。
11 障害者とのコミュニケーションでは、その障害の特性に合わせた方法をとることが重要である。
12 カウンセリングでは、クライエントの話を傾聴し、共感することで、クライエントの心の奥にある気持ちや考えを理解し、援助を提供する。
13 カウンセリングにおけるコミュニケーションの技法には、傾聴、共感、明確化、繰り返し、感情の反射などがある。
14 コミュニケーションは、双方向のやりとりである。
15 コミュニケーションは、相手を尊重し、理解しようとする姿勢が大切である。

1人間関係とコミュニケーション 1117

1人間関係とコミュニケーション20210926

1人間関係の形成1)人間関係と心理→○自己覚知、他者理解、ラポール、自己開示、その他


問題は全て正解・解説は省略
1自己覚知とは、自分が今、どのような行動をとり、どのように感じているかを客観的に意識できることである。
2自己覚知には、自分の感情の動きやその背景を意識できるようにしなければならない。
3自己覚知は、援助者が利用者を理解するためには、援助者自身の自己覚知が前提となる。
4共感とは、利用者の感情を把握して、その感情に寄り添うことをいう。
5共感は、傾聴から生ずるものであるが、その人の心身の状態や生活の状況を知ることによって、より深い共感が得られる。
6共感は、相手のおかれている状況とそのときの気持ちや感情について、そのままに受け止め、その状況をイメージしてその中に自分を置き、感情を移入し出来る限り近似させて理解することである。
7個別化の原則とは、援助者が利用者の問題の個別性をよく理解し、かつ、一人一人の特有の性質を認め処遇にあたることである。
8意図的な感情表現とは、利用者が自分自身の感情、喜びや好意などの肯定的なものや、憎しみや敵意などの否定的な感情などあらゆる感情を自由に表現することを認めることである。
9統制された情緒関与とは、援助者が利用者の感情の意味を理解し、援助関係の目的達成のため適切な反応を示すことである。
10受容とはクライエントをあるがまま、良い面も悪い面もすべてそのまま肯定も否定もせず受け入れることである。
11非審判的態度とは、援助者が自分の価値観や倫理的判断によって、利用者の行動や態度を批判したり、それを利用者に押しつけたりしないことである。
12自己決定とは、利用者が自分自身の考えや意志に基づき、自ら決定し行動できるよう援助することである。
13秘密保持とは、利用者に関する情報は利用者の権利を守るため、決して他人(家族や同僚であっても)に漏らしてはならないということである。
14ラポールは心理学用語で、セラピストとクライエントが互いに信頼しあい、感情の交流を行うことができる状態のことをいう。
15ラポールを形成するためには「共感」、「受容」が大切である。
16利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成に関しては、利用者の緊張を和らげ親近感をもってもらうために丁寧な口調にする。
17利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で、利用者がどのような生活を送りたいかを聞く。
18緊急時に対処しなければならないときは指導や助言は必要である。
19家族システム理論とは、家族を単なる単位ではなく、相互に影響しあうシステムとして捉える理論である。
20構造的家族理論とは、家族を夫婦関係、親子関係、兄弟姉妹関係などの役割関係のパターンで捉える理論である。
21エコマップとは、利用者と家族やさまざまな社会資源との関係を、地図のようにシステム的、図式的に描き出すことをいう。
21自己開示とは、自分からは言いづらいであろう情報や秘密にしたほうがいい情報を打ち明けることである。
22バイスティックの7原則とは、個別化の原則、意図的な感情表出の原則、統制された情緒的関与の原則、受容の原則、審判的態度非の原則、自己決定の原則、秘密保持の原則である。

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