7発達と老化の理解 1001

7発達と老化の理解

３老化に伴うこころとからだの変化と日常生活
2)老化に伴う心身の機能の変化と日常生活への影響→○精神的機能の変化と日常生活への影響

問題（これらは過去問題です）
1高齢期のうつは悲哀の訴えが少なく、気分低下やうつ思考が目立たないのが特徴である。
解説　〇高齢期のうつは、悲哀の訴えが少ないことが特徴です。また、気分低下やうつ思考が目立たないことも多く、気力の低下や意欲の低下、食欲不振、不眠などの身体症状が目立つことがあります。これは、高齢期になると、悲哀や気分の落ち込みを認知できなくなる、あるいは、悲哀や気分の落ち込みを認知しても、その感情を表現することが難しくなることが原因と考えられています。

２アルツハイマー型認知症では器質的変化をもたらす。
解説　〇アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が死滅することで発症する疾患です。そのため、脳の構造や機能に変化が生じます。具体的には、海馬や大脳皮質の萎縮や、アミロイドβやタウなどの異常タンパク質の蓄積が認められます。これらの変化は、記憶力や判断力、理解力などの認知機能の低下を引き起こします。

３老年期に発病した統合失調症(schizophrenia)は、妄想型が多い。
解説　〇統合失調症は、幻覚や妄想などの陽性症状、思考や感情の障害などの陰性症状、認知機能の障害などの認知症状を特徴とする精神疾患です。老年期に発病した統合失調症は、妄想型が多い傾向にあります。これは、老年期になると、妄想を信じ込みやすいことや、妄想を否定することが難しくなることが原因と考えられています。