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36回介護福祉士筆記試験 午前 1月31日

徐々に整理して再アップします。

問題1 Aさん (76歳 女性 要支援1) は、 一人暮らしである。 週1回介護予防通所リハビリテーションを利用しながら、近所の友人たちとの麻雀を楽しみに生活している。 最近、膝に痛みを感じ、変形性膝関節症 (knee osteoarthritis) と診断された。同時期に友人が入院し、楽しみにしていた麻雀ができなくなった。 A徐々に今後の生活に不安 を感じるようになった。 ある日、 「自宅で暮らし続けたいけど、心配なの・・・」 と介護福祉職に話した。
Aさんに対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.要介護認定の申請を勧める。
2.友人のお見舞いを勧める。
3.膝の精密検査を勧める。
4.別の趣味活動の希望を開く。
5.生活に対する思いを聞く。
正解5Aさんが、自宅で安心して暮らし続けるために、介護福祉職は、Aさんの生活に対する思いをよく理解し、適切な支援を提供することが大切です。

問題 2 次の記述のうち, 介護を必要とする人の自立についての考え方として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自立は,他者の支援を受けないことである。
2 精神的自立は,生活の目標をもち, 自らが主体となって物事を進めていくことである。
3 社会的自立は, 社会的な役割から離れて自由になることである。
4 身体的自立は,介護者の身体的負担を軽減することである。
5 経済的自立は,経済活動や社会活動に参加せずに, 生活を営むことである。
正解2 自立とは、一般的に「他者の支援を受けずに自分の力で身を立てること」と定義されます。しかし、介護を必要とする人の自立については、単に他者の支援を受けないことを意味するのではなく、生活の目標をもち、自らが主体となって物事を進めていくことを意味するとされています。

問題 3 U介護老人福祉施設では、利用者の介護計画を担当の介護福祉職が作成している。このため、 利用者の個別の介護目標を, 介護福祉職のチーム全員で共有することが課題になっている。
この課題を解決するための取り組みとして, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 管理職がチーム全体に注意喚起して, 集団規範を形成する。
2 現場経験の長い介護福祉職の意見を優先して, 同調行動を促す。
3 チームメンバーの懇談会を実施して, 内集団バイアスを強化する。
4 チームメンバー間の集団圧力を利用して、 多数派の意見に統一する。
5 担当以外のチームメンバーもカンファレンス (conference) に参加して, 集団凝集性を高める。
正解5
1は、集団規範を形成することは課題解決につながりますが、注意喚起だけでは効果が薄い可能性があります。
2は、同調行動を促すことで、情報共有が進む可能性もありますが、意見の多様性を損なう可能性があります。
3は、内集団バイアスを強化することで、情報共有が進む可能性もありますが、内集団バイアスが強まり、偏った情報が共有される可能性があります。
4は、多数派の意見に統一することで、情報共有が進む可能性もありますが、少数派の意見が排除される可能性があります。

問題 4 B さん (90歳, 女性, 要介護3) は, 介護老人福祉施設に入所している。 入浴日に, 担当の介護福祉職が居室を訪問し, 「Bさん, 今日はお風呂の日です。 時間は午後3時からです」と伝えた。 しかし, Bさんは言っていることがわからな かったようで,「はい、 何ですか」 と困った様子で言った。
このときの 介護福祉職の準言語を活用した対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 強い口調で伝えた。
2 抑揚をつけずに伝えた。
3 大きな声でゆっくり伝えた。
4 急かすように伝えた。
5 早口で伝えた。
正解3
1は、強い口調で伝えると、相手を威圧感を与え、不安にさせてしまう可能性があります。
2は、抑揚をつけずに伝えると、単調な印象を与え、相手に興味を持ってもらえない可能性があります。
4は、急かすように伝えると、相手に焦りを与え、理解を妨げる可能性があります。
5は、早口で伝えると、相手が聞き取りにくくなり、理解を妨げる可能性があります。

問題5 V介護老人福祉施設では、 感染症が流行したために、 緊急的な介護体制で事業を継続するこ とになった。さらに労務管理を担当する職員からは、 介護福祉職の精神的健康を守ることを 目的とした組織的なマネジメントに取り組む必要性について提案があった。
次の記述のうち、このマネジメントに該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1. 感染防止対策を強化する。
2. 多職種チームでの連携を強化する。
3. 利用者のストレスをコントロールする。
4. 介護福祉職の燃え尽き症候群 (バーンアウト (burnout)) を防止する。
5. 利用者家族の面会方法を見直す。
正解4 介護老人福祉施設では、感染症の流行により、緊急的な介護体制で事業を継続することになったため、介護福祉職は、通常の業務に加えて、感染防止対策などの新たな業務を担うことになり、精神的な負担が大きくなります。このような状況下では、介護福祉職の燃え尽き症候群 (バーンアウト (burnout)) を防止するための組織的なマネジメントが重要です。

問題 6 次のうち、介護老人福祉施設における全体の指揮命令系統を把握するために必要なものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 組織図
2 勤務表
3 経営理念
4 施設の歴史
5 資格保有者数
正解1
2勤務表は、職員の勤務時間や配置などを表したものであり、指揮命令系統と直接の関係はありません。
3経営理念は、施設の目的や価値観を表したものであり、指揮命令系統と直接の関係はありません。
4施設の歴史は、施設の沿革や発展の過程を表したものであり、指揮命令系統と直接の関係はありません。
5資格保有者数は、職員の資格やスキルを表したものであり、指揮命令系統と直接の関係はありません。

問題 7 次のうち、セルフヘルプグループ (self-help group)の活動に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 断酒会
2 施設の社会貢献活動
3 子ども食堂の運営
4 傾聴ボランティア
5 地域の町内会
正解1断酒会は、アルコール依存症の当事者が集まって、お互いに助け合うためのグループです。
2施設の社会貢献活動は、施設が地域社会に貢献するために行う活動です。
3子ども食堂の運営は、子どもの貧困問題の解決のために行う活動です。
4傾聴ボランティアは、悩みや不安を抱えている人を傾聴する活動です。
5地域の町内会は、地域住民が互いに助け合うための組織です。

問題8 特定非営利活動法人(NPO法人)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 社会福祉法に基づいて設置される。
2 市町村が認証する。
3 保健、医療又は福祉の増進を図る活動が最も多い。
4 収益活動は禁じられている。
5 宗教活動を主たる目的とする団体もある。
正解3
1は、特定非営利活動法人は、特定非営利活動促進法に基づいて設置されます。社会福祉法に基づいて設置されるのは、社会福祉法人です。
2は、特定非営利活動法人は、都道府県知事又は政令指定都市、中核市の市長が認証します。市町村が認証するのは、社会福祉法人です。
4は、特定非営利活動法人は、収益活動を行うことができます。ただし、収益活動に支障がない限り、特定非営利活動に必要な資金や運営費に充てなければなりません。
5は、宗教活動を主たる目的とする団体は宗教法人

問題 9 地域福祉において, 19世紀後半に始まった, 貧困地域に住み込んで実態調査を行いながら住民への教育や生活上の援助を行ったものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 世界保健機関(WHO)
2 福祉事務所
3 地域包括支援センター
4 生活協同組合
5 セツルメント
正解519世紀後半に始まった、貧困地域に住み込んで実態調査を行いながら住民への教育や生活上の援助を行ったものとして、最も適切なものは、セツルメントです。
1世界保健機関(WHO)は、1948年に設立された国際連合の専門機関であり、19世紀後半には存在しませんでした。
2福祉事務所は、1947年に地方自治法の改正により設置された行政機関であり、19世紀後半には存在しませんでした。
3地域包括支援センターは、2006年に介護保険法の改正により設置された行政機関であり、19世紀後半には存在しませんでした。
4生活協同組合は、19世紀後半には存在していましたが、貧困地域に住み込んで実態調査を行いながら住民への教育や生活上の援助を行う活動はしていませんでした。

問題 10 社会福祉基礎構造改革に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 社会福祉法が社会福祉事業法に改正された。
2 利用契約制度から措置制度に変更された。
3 サービス提供事業者は, 社会福祉法人に限定された。
4 障害福祉分野での制度改正は見送られた。
5 判断能力が不十分な者に対する地域福祉権利擁護事業が創設された。
正解5社会福祉基礎構造改革に関する記述の中で、最も適切なものは、判断能力が不十分な者に対する地域福祉権利擁護事業が創設されたことです。
1社会福祉法は、社会福祉基礎構造改革によって改正されましたが、名称は変更されませんでした。
2利用契約制度は、社会福祉基礎構造改革によって導入されました。
3サービス提供事業者は、社会福祉法人に限定されませんでした。
4障害福祉分野での制度改正は、社会福祉基礎構造改革によって行われました。

問題 11 Cさん (77歳 男性) は, 60歳で公務員を定年退職し、 年金生活をしている。 持病や障害はなく, 退職後も趣味のゴルフを楽しみながら健康に過ごしている。 ある日, Cさんはゴルフ中にけがをして医療機関を受診した。
このとき,Cさんに適用される公的医療制度として,正しいものを1つ選びなさい。
1 国民健康保険
2 後期高齢者医療制度
3 共済組合保険
4 育成医療
5 更生医療
正解2 Cさんは、60歳で公務員を定年退職しており、年金生活を送っています。そのため、後期高齢者医療制度に加入していることになります。

問題 12 次のうち、介護保険法に基づき, 都道府県・指定都市・中核市が指定(許可),監督を行うサービスとして, 正しいものを1つ選びなさい。
1 地域密着型介護サービス
2 居宅介護支援
3 施設サービス
4 夜間対応型訪問介護
5 介護予防支援
正解3 施設サービスは、介護給付を行うサービスの中で、入所して介護を受けるサービスです。そのため、介護保険法に基づき、都道府県・指定都市・中核市が指定(許可),監督を行うサービスに含まれます。

問題 13 「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、 適切なものを1つ選びなさい。
1 法の対象者は, 身体障害者手帳を交付された者に限定されている。
2 合理的配慮は,実施するときの負担の大小に関係なく提供する。
3 個人による差別行為への罰則規定がある。
4 雇用分野での, 障害を理由とした使用者による虐待の禁止が目的である。
5 障害者基本法の基本的な理念を具体的に実施するために制定された。
(注)「障害者差別解消法」とは, 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」 のことである。
正解5 「障害者差別解消法」は、障害を理由とする差別の解消を推進するために制定された法律です。障害者基本法の基本的な理念を具体的に実施するために制定された法律であり、障害を理由とする差別を禁止し、障害者が社会の中で相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目的としています。
1:身体障害者手帳を交付されていない障害者も法の対象となる。
2:合理的配慮は、本人の障害の程度や社会的な状況に応じて、実施するときの負担の大小を考慮して提供する。
3:個人による差別行為に対する罰則規定はない。
4:雇用分野での差別禁止は目的の1つであるが、そのほかにも、教育、交通、医療、福祉、行政などの分野での差別禁止も対象としている。

問題 14 「障害者総合支援法」に規定された移動に関する支援の説明として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 移動支援については, 介護給付費が支給される。
2 行動援護は, 周囲の状況把握ができない視覚障害者が利用する。
3 同行援護は, 危険を回避できない知的障害者が利用する。
4 重度訪問介護は、 重度障害者の外出支援も行う。
5 共同生活援助 (グループホーム)は,地域で生活する障害者の外出支援を行う。
(注) 「障害者総合支援法」とは, 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
正解4 移動支援は、障害者等が円滑に外出することができるよう、ガイドヘルパーが移動の支援を行う事業です。移動支援については、介護給付費が支給されます。
1:移動支援は、介護給付費の対象となるため、介護給付費が支給されます。
2:行動援護は、視覚障害者だけでなく、聴覚障害者や肢体不自由者など、行動上著しい困難のある障害者等が利用します。
3:同行援護は、行動上著しい困難のある障害者等が利用します。
5:共同生活援助 (グループホーム)は、地域で生活する障害者等の日常生活上の支援を行う事業です。外出支援は、事業所の外出支援サービスや、地域の移動支援事業を利用するなどの方法で行われますが、共同生活援助 (グループホーム)の事業として直接行うことはありません。

問題 15 Dさん (80歳, 男性, 要介護2) は, 認知症 (dementia) がある。 訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら一人暮らしをしている。
ある日、 訪問介護員(ホームヘルパー) がDさんの自宅を訪問すると, 近所に住む Dさんの長女から, 「父が, 高額な投資信託の電話勧誘を受けて、契約しようかどうか悩んでいるようで心配だ」と相談された。
訪問介護員(ホームヘルパー)が長女に助言する相談先として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 公正取引委員会
2 都道府県障害者権利擁護センター
3 運営適正化委員会
4 消費生活センター
5 市町村保健センター
正解4 認知症の人の判断能力が低下している場合、高額な投資信託の勧誘を受けた際に、適切な判断ができず、契約に至ってしまう可能性があります。この場合、契約を取り消すことができる可能性があります。そのため、訪問介護員(ホームヘルパー)は、長女に、消費生活センターに相談することを助言するのが最も適切です。消費生活センターでは、高額な投資信託の勧誘を受けた際の契約取り消しの方法や、認知症の人の判断能力に関する相談を受け付けています。
1:公正取引委員会は、不当な勧誘や取引の規制を行う機関です。認知症の人の判断能力に関する相談は受け付けていません。
2:都道府県障害者権利擁護センターは、障害者の権利擁護を推進する機関です。認知症の人の判断能力に関する相談は受け付けていますが、投資信託の契約取り消しに関する相談は、消費生活センターに相談するように案内すると考えられます。
3:運営適正化委員会は、金融商品取引業者の運営の適正化を促進する機関です。認知症の人の判断能力に関する相談は受け付けていません。
5:市町村保健センターは、保健福祉に関する相談を受け付ける機関です。認知症の人の判断能力に関する相談は受け付けていますが、投資信託の契約取り消しに関する相談は、消費生活センターに相談するように案内すると考えられます。

問題 16 災害時の福祉避難所に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 介護老人福祉施設の入所者は,原則として福祉避難所の対象外である。
2 介護保険法に基づいて指定される避難所である。
3 医療的ケアを必要とする者は対象にならない。
4 訪問介護員(ホームヘルパー)が, 災害対策基本法に基づいて派遣される。
5 同行援護のヘルパーが,災害救助法に基づいて派遣される。
正解1

問題 17 「感染症法」に基づいて, 結核 (tuberculosis) を発症した在宅の高齢者に,医療費の公費負担の申請業務や家庭訪問指導などを行う機関として、適切なものを1つ選びなさい。
1 基幹相談支援センター
2 地域活動支援センター
3 保健所
4 老人福祉センター
5 医療保護施設
(注) 「感染症法」とは, 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」 のことである。
正解3
(1) 基幹相談支援センターは、障害者や高齢者、児童などの福祉に関する相談・支援を行う機関です。
(2) 地域活動支援センターは、障害者や高齢者の地域での活動を支援する機関です。
(4) 老人福祉センターは、高齢者の福祉に関する相談・支援を行う機関です。
(5) 医療保護施設は、精神障害者や知的障害者などの医療を必要とする者を収容する施設です。

問題 18 Eさん(55歳, 女性, 障害の有無は不明)は, ひきこもりの状態にあり, 就労していない。 父親の年金で父親とアパートで暮らしていたが, 父親が亡くなり, 一人暮らしになった。 遠方に住む弟は, 姉が家賃を滞納していて, 生活に困っているようだと, 家主から連絡を受けた。
心配した弟が相談する機関として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 地域包括支援センター
2 福祉事務所
3 精神保健福祉センター
4 公共職業安定所 (ハローワーク)
5 年金事務所
正解2福祉事務所は、生活困窮者や障害者、高齢者など、福祉を必要とする人を対象に、相談・支援を行う機関です。
(3) の精神保健福祉センターは、精神障害者やその家族を対象に、相談・支援を行う機関です。Eさんに精神障害がある場合は、精神保健福祉センターの支援も必要になると考えられます。
(4) の公共職業安定所 (ハローワーク) は、求職者や求人者を支援する機関です。Eさんが就労を希望する場合は、ハローワークの支援も検討する必要があります。
(5) の年金事務所は、年金の受給や手続きに関する相談・支援を行う機関です。Eさんが年金の受給に関する相談を希望する場合は、年金事務所の支援も検討する必要があります。

問題 19 次のうち, マズロー (Maslow, A.H.) の欲求階層説で成長欲求に該当するものとして, 正しいものを1つ選びなさい。
1 承認欲求
2 安全欲求
3 自己実現欲求
4 生理的欲求
5 所属 愛情欲求
正解3 マズローの欲求階層説では、生理的欲求、安全欲求、所属・愛情欲求、承認欲求、自己実現欲求の5つの階層に、人間の欲求を分類しています。このうち、自己実現欲求は、自己の可能性を最大限に発揮し、自分の能力を最大限に活用したいという欲求です。したがって、マズローの欲求階層説で成長欲求に該当するのは、自己実現欲求であると言えます。
(1) の承認欲求は、他者から認められたいという欲求であり、(2) の安全欲求は、安全や安心を求める欲求であり、(4) の生理的欲求は、生きていくために必要な欲求であり、(5) の所属・愛情欲求は、愛情や承認を求める欲求です。これらの欲求は、すべて基本的欲求であり、成長欲求には該当しません。

問題 20 次のうち, 交感神経の作用に該当するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 血管収縮
2 心拍数減少
3 気道収縮
4 消化促進
5 瞳孔収縮
正解1 交感神経は、全身の器官や組織の活動を高める働きがあります。そのため、血管収縮、心拍数増加、気道拡張、消化抑制、瞳孔散大などの作用があります。
(2) の心拍数減少は、副交感神経の作用です。
(3) の気道収縮は、副交感神経の作用です。
(4) の消化促進は、副交感神経の作用です。
(5) の瞳孔散大は、交感神経の作用です。

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問題21Fさん(82歳 女性) は, 健康診断で骨粗鬆症 (osteoporosis) と診断され,内服治療が開始された。 杖歩行で時々ふらつくが、ゆっくりと自立歩行することができる。 昼間は自室にこもり, ベッドで横になっていることが多い。 リハビリテーションとして週3日歩行訓練を行い, 食事は普通食を毎食8割以上摂取している。
Fさんの骨粗鬆症 (osteoporosis) の進行を予防するための支援として、 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 リハビリテーションを週1日に変更する。
2 繊維質の多い食事を勧める。
3 日光浴を日課に取り入れる。
4 車いすでの移動に変更する。
5 ビタミンA (vitamin A) の摂取を勧める。
正解3 骨粗鬆症の進行を予防するためには、骨密度の低下を防ぐことが重要です。骨密度の低下には、骨の吸収が骨の新生を上回ることが原因とされています。骨の吸収を抑制する方法として、内服治療に加えて、日光浴によるビタミンDの合成促進や、適度な運動による骨への刺激が挙げられます。
Fさんの場合、内服治療を受けていますが、日光浴は週3日程度しか行っていません。また、昼間は自室にこもりがちで、ベッドで横になっていることが多いため、運動量も少ないと考えられます。そのため、日光浴を日課に取り入れることで、ビタミンDの合成を促進し、骨密度の低下を抑制することが期待できます。

問題 22 中耳にある耳小骨として,正しいものを1つ選びなさい。
1 ツチ骨
2 蝶形骨
3 前頭骨
4 頬骨
5 上顎骨
正解1 中耳にある耳小骨は、鼓膜と内耳をつなぐ3つの骨の総称です。ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の順に並んでおり、ツチ骨は鼓膜に、アブミ骨は内耳の蝸牛に接しています。ツチ骨は、鼓膜の振動をキヌタ骨に伝え、キヌタ骨はさらにアブミ骨に伝えることで、音の振動を増幅させています。

問題23
成人の爪に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい
1.主成分はタンパク質である
2. 1日に1mm程度伸びる
3.爪の外表面には床がある。
4. 正常な爪は全体が白色である。
5.爪半月は角質化が進んでいる。
正解1 爪の主成分はケラチンというタンパク質であり、このケラチンの重合によって、爪は硬く丈夫な構造になっています。

問題 24 食物が入り誤嚥が生じる部位として, 適切なものを1つ選びなさい。
1 扁桃
2 食道
3耳管
4 気管
5 咽頭
正解4 誤嚥とは、食物や唾液が誤って気管に入ってしまうことです。気管は、鼻腔と口腔から入った空気が肺に送られるための管です。誤嚥すると、食物や唾液が肺に入り、肺炎や気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。

問題 25 G さん (79歳 男性) は,介護老人保健施設に入所している。 Gさんは普
段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられ, 最近はむせることが多くなっ た。 義歯は使用していない。 食事は普通食を摂取している。 ある日の昼食時,唐揚 上げを口の中に入れたあと, 喉をつかむようなしぐさをし、苦しそうな表情になった。 Gさんに起きていることとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 心筋梗塞 (myocardial infarction)
2 蕁麻疹 (urticaria)
3 誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia)
4 食中毒 (foodborne disease)
5 窒息 (choking)
正解5  Gさんは、普段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられ、最近はむせることが多くなっています。また、義歯を使用していないため、食事を噛むことに支障がある可能性があります。これらのことから、Gさんは誤嚥のリスクが高いと考えられます。ある日の昼食時、唐揚げを口の中に入れたあと、喉をつかむようなしぐさをし、苦しそうな表情になったとのことです。これは、唐揚げが気管に入ってしまい、窒息を起こしている可能性が高いと考えられます。
1 心筋梗塞は、胸痛や息切れなどの症状が現れます。
2 蕁麻疹は、皮膚の発疹やかゆみが現れます。
3 誤嚥性肺炎は、発熱や咳などの症状が現れます。
4 食中毒は、嘔吐や下痢などの症状が現れます。

問題 26 Hさん (60歳 男性) は, 身長170cm 体重120kg である。Hさんは浴槽 で入浴しているときに毎回、 「お風呂につかると, からだが軽く感じて楽になりま す」と話す。 胸が苦しいなど,ほかの訴えはない。
Hさんが話している内容に関連する入浴の作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 静水圧作用
2 温熱作用
3 清潔作用
4 浮力作用
5 代謝作用
正解4 浮力作用とは、水に浮かぶことで体重が軽減される作用です。Hさんは体重が120kgと肥満気味のため、浴槽で入浴すると体重が約60kg軽減されます。このことで、下半身にかかる負担が軽減され、からだが軽く感じて楽になると考えられます。
1 静水圧作用は、水圧によって血液が心臓に戻りやすくなる作用です。
2 温熱作用は、水温によって血管が拡張し、血行が良くなる作用です。
3 清潔作用は、水で体を洗うことで汚れを落とす作用です。
5 代謝作用は、水温によって代謝が促進される作用です。

問題 27 男性に比べて女性に尿路感染症 (urinary tract infection) が起こりやすい要因として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 子宮の圧迫がある。
2 尿道が短く直線的である。
3 腹部の筋力が弱い。
4 女性ホルモンの作用がある。
5 尿道括約筋が弛緩している。
正解2 尿路感染症は、尿道から膀胱、腎臓などに細菌が侵入して起こる感染症です。男性の尿道は女性の尿道に比べて長く、曲線を描いています。そのため、男性の尿道は細菌が侵入する際に抵抗があり、感染しにくくなっています。一方、女性の尿道は短く、直線的であるため、細菌が侵入しやすいと考えられます。
1 子宮の圧迫は、尿道の圧迫にはつながりません。
3 腹部の筋力が弱いことは、尿道の抵抗に影響を与えないと考えられます。
4 女性ホルモンの作用は、尿路感染症のリスクを高める可能性はあるものの、男性に比べて女性に尿路感染症が起こりやすい主な原因とは考えにくいです。
5 尿道括約筋が弛緩している場合、尿道が開きやすくなり、細菌が侵入しやすくなりますが、男性でも起こり得るため、女性に尿路感染症が起こりやすい主な原因とは考えにくいです。

問題 28 次のうち, 眠りが浅くなる原因として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 抗不安薬
2 就寝前の飲酒
3 抗アレルギー薬
4 抗うつ薬
5 足浴
正解2 就寝前の飲酒は、覚醒作用があるため、眠りが浅くなる原因になります。
1 抗不安薬は一般的に眠りは深くなる。
3 抗アレルギー薬は、眠気を誘発する作用があるため、眠りが浅くなる原因にはなりません。
4 抗うつ薬は、眠気を誘発する作用があるため、眠りが浅くなる原因にはなりません。
5 足浴は、リラックス効果があり、眠りを深める効果が期待できます。

問題 29 概日リズム睡眠障害 (circadian rhythm sleep disorder) に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 早朝に目が覚める。
2 睡眠中に下肢が勝手にピクピクと動いてしまう。
3 睡眠中に呼吸が止まる。
4 睡眠中に突然大声を出したり身体を動かしたりする。
5 夕方に強い眠気を感じて就寝し, 深夜に覚醒してしまう。
正解5 概日リズムの異常により、適切な睡眠サイクルが崩れ、夕方に強い眠気が生じ、深夜に覚醒してしまう特徴的な症状を示します。

問題30 鎮痛剤としてモルヒネを使用している利用者に、 医療職と連携した介護を実践するときに留意すべき観察点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1. 不眠
2. 下痢
3. 脈拍
4. 呼吸
5. 体温
正解4 モルヒネは中枢神経系に作用し、呼吸抑制の副作用があるため、患者の呼吸状態を定期的に監視することが重要です。モルヒネの投与により呼吸が抑制されることがあるため、異常な呼吸パターンや呼吸困難などの症状に早く気づき、必要に応じて医療プロフェッショナルに報告することが必要です。

問題 31 スキャモン (Scammon, R.E.) の発達曲線に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 神経系の組織は, 4歳ごろから急速に発達する。
2 筋骨格系の組織は, 4歳ごろから急速に発達する。
3 生殖器系の組織は, 12歳ごろから急速に発達する。
4 循環器系の組織は, 20歳ごろから急速に発達する。
5 リンパ系の組織は, 20歳ごろから急速に発達する。
正解3 スキャモンの発達曲線では、生殖器系の組織は、思春期に急速に発達します。具体的には、10歳ごろから成長が始まり、12歳ごろから急速に成長し始めます。そして、15歳ごろには成人と同じレベルに達します。

問題 32 幼稚園児のJさん(6歳 男性) には, 広汎性発達障害 (pervasive developmental disorder) がある。 砂場で砂だんごを作り, きれいに並べることが 好きで,毎日, 一人で砂だんごを作り続けている。ある日 園児が帰宅した後に, 担任が台風に備えて砂場に青いシートをかけておいた。翌朝, 登園したJさんが、いつものように砂場に行くと, 青いシートがかかっていた。 Jさんはパニックになり, その場で泣き続け、 なかなか落ち着くこと ができなかった。
担任は,Jさんにどのように対応すればよかったのか, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 前日に, 「あしたは, 台風が来るよ」 と伝える。
2 前日に,「あしたは,台風が来るので砂場は使えないよ」と伝える。
3 前日に, 「あしたは, おだんご屋さんは閉店です」と伝える。
4 その場で,「今日は,砂場は使えないよ」と伝える。
5 その場で,「今日は,おだんご屋さんは閉店です」と伝える。
正解3最も適切な対応は予期せる変化を事前に伝えることです。「あしたは, おだんご屋さんは閉店です」と伝える。これにより、彼のパニックを和らげることができます。

問題 33 生理的老化に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 環境によって起こる現象である。
2 訓練によって回復できる現象である。
3 個体の生命活動に有利にはたらく現象である。
4 人間固有の現象である。
5 遺伝的にプログラムされた現象である。
正解5 生理的老化とは、加齢に伴って生じる生理機能の衰えのことです。これは、すべての生命体に普遍的に起こる現象であり、遺伝的にプログラムされています。
(1) 環境によって起こる現象であるは誤りです。生理的老化は、環境要因によって促進されることもありますが、その根本的な原因は遺伝子にあります。
(2) 訓練によって回復できる現象であるは誤りです。生理的老化は、細胞の老化や損傷が原因で起こるため、訓練によって回復することはできません。
(3) 個体の生命活動に有利にはたらく現象であるは誤りです。生理的老化は、個体の生命活動に不利にはたらく現象です。
(4) 人間固有の現象であるは誤りです。生理的老化は、すべての生命体に普遍的に起こる現象です。

問題 34 エイジズム (ageism) に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢を理由にして, 偏見をもったり差別したりすることである。
2 高齢になっても生産的な活動を行うことである。
3 高齢になることを嫌悪する心理のことである。
4 加齢に抵抗して, 健康的に生きようとすることである。
5 加齢を受容して, 活動的に生きようとすることである。
正解1 エイジズムとは、年齢に基づいた偏見や差別のことを指します。高齢者に対して、能力や価値を過小評価したり、差別的な言動や行動をとったりすることを指します。
(2) 高齢になっても生産的な活動を行うことは、エイジズムの反対の概念であるため、誤りです。
(3) 高齢になることを嫌悪する心理は、エイジズムの原因となる心理かもしれませんが、エイジズムそのものではありません。
(4) 加齢に抵抗して、健康的に生きようとすることは、エイジズムと直接的な関係はありません。
(5) 加齢を受容して、活動的に生きようとすることは、エイジズムと直接的な関係はありません。

問題 35 Kさん (80歳 男性) は, 40歳ごろから職場の健康診査で高血圧と高コレステロール血症 (hypercholesterolemia) を指摘されていた。 最近,階段を上るとき に胸の痛みを感じていたが, しばらく休むと軽快していた。 喉の違和感や嚥下痛は ない。 今朝、朝食後から冷や汗を伴う激しい胸痛が起こり, 30分しても軽快しな いので,救急車を呼んだ。
Kさんに考えられる状況として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 喘息 (bronchial asthma)
2 肺炎 (pneumonia)
3 脳梗塞 (cerebral infarction)
4 心筋梗塞 (myocardial infarction)
5 逆流性食道炎 (reflux esophagitis)
正解4  Kさんは、高血圧と高コレステロール血症という心筋梗塞の危険因子を有しています。また、階段を上るときに胸の痛みを感じていたことから、冠動脈の狭窄が進行していた可能性があります。
今朝の激しい胸痛は、冠動脈が完全に閉塞して心筋に十分な血液が供給されなくなったためと考えられます。冷や汗を伴うことは、心筋梗塞の典型的な症状です。

問題 36 次のうち, 健康寿命の説明として、 適切なものを1つ選びなさい。
1 0歳児の平均余命
2 65 歳時の平均余命
3 65 歳時の平均余命から介護期間を差し引いたもの
4  介護状態に至らずに死亡する人の平均寿命
5  健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
正解5 健康寿命は、WHO(世界保健機関)によって定義された概念で、*「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」*とされています。

問題 37 次のうち, 前立腺肥大症(prostatic hypertrophy) に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 抗利尿ホルモンが関与している。
2 症状が進むと無尿になる。
3 初期には頻尿が出現する。
4 進行すると透析の対象になる。
5 骨盤底筋訓練で回復が期待できる。
正解3前立腺肥大症は、前立腺が加齢とともに大きくなり、尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす病気です。初期の症状としては、頻尿、尿の勢いが弱い、尿が途切れる、尿が出始めるまでに時間がかかるなどの症状が現れます。

問題 38 次のうち, 高齢期に多い筋骨格系の疾患に関する記述として,適切なものを1つ選びなさい。
1 骨粗鬆症 (osteoporosis) は男性に多い。
2 変形性膝関節症 (knee osteoarthritis) ではX脚に変形する。
3 関節リウマチ (rheumatoid arthritis) は軟骨の老化によって起こる。
4 腰部脊柱管狭窄症 (lumbar spinal canal stenosis) では下肢のしびれがみられる。
5 サルコペニア (sarcopenia) は骨量の低下が特徴である。
正解4
1骨粗鬆症は、女性に多く、男性に比べて骨密度が低下しやすいため、骨折のリスクが高くなります。
2変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が摩耗して変形することで起こる疾患です。X脚やO脚の変形がみられることもあります。
3関節リウマチは、自己免疫疾患の一種で、関節の軟骨や骨を破壊する炎症が起こります。軟骨の老化によって起こる疾患ではありません。
5サルコペニアは、加齢に伴って筋量や筋力が低下する疾患です。骨量の低下が特徴ではありません。

問題 39 高齢者の自動車運転免許に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1  75歳から免許更新時の認知機能検査が義務づけられている。
2  80歳から免許更新時の運転技能検査が義務づけられている。
3  軽度認知障害 (mild cognitive impairment) と診断された人は運転免許取消しになる。
4  認知症 (dementia) の人はサポートカー限定免許であれば運転が可能である。
5 認知症 (dementia) による運転免許取消しの後、 運転経歴証明書が交付される。
(注) 「サポートカー限定免許」とは, 道路交通法第91条の2の規定に基づく条件が 付された免許のことである。
正解1 日本では、高齢者の自動車運転免許に関する制度が定められており、75歳以上の方は免許更新時に認知機能検査を受ける義務があります。

問題 40 認知症 (dementia) の行動・心理症状 (BPSD) であるアパシー (apathy)に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 感情の起伏がみられない。
2 将来に希望がもてない。
3 気持ちが落ち込む。
4 理想どおりにいかず悩む。
5 自分を責める。
正解1 アパシーは、認知症の患者さんによくみられる行動・心理症状のひとつで、感情の起伏が乏しく、意欲や関心が低下する症状です。

問題 41 認知症 (dementia) の人にみられる, せん妄に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ゆっくりと発症する。
2 意識は清明である。
3 注意機能は保たれる。
4 体調の変化が誘因になる。
5 日中に多くみられる。
正解4 せん妄は、意識障害や認知機能障害、精神症状が急性に出現する状態です。認知症の患者さんでも、せん妄を発症することがあります。

問題 42 レビー小体型認知症 (dementia with Lewy bodies) にみられる歩行障害として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 しばらく歩くと足に痛みを感じて、 休みながら歩く。
2 最初の一歩が踏み出しにくく, 小刻みに歩く。
3 動きがぎこちなく, 酔っぱらったように歩く。
4 下肢は伸展し, つま先を引きずるように歩く。
5 歩くごとに骨盤が傾き, 腰を左右に振って歩く。
正解2 レビー小体型認知症(DLB)にみられる歩行障害の特徴は、次のとおりです。
最初の一歩が踏み出しにくい
小刻みに歩く
歩幅が狭い
歩行スピードが遅い
姿勢が前傾している
転倒しやすい

問題 43 次の記述のうち, 若年性認知症 (dementia with early onset) の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢の認知症 (dementia) に比べて, 症状の進行速度は緩やかなことが多い。
2 男性よりも女性の発症者が多い。
350歳代よりも30歳代の有病率が高い。
4 特定健康診査で発見されることが多い。
5 高齢の認知症 (dementia) に比べて、 就労支援が必要になることが多い。
正解5 若年性認知症は、65歳未満で発症する認知症のことで、働き盛りの世代で発症することが多いため、就労支援が必要になることが多いという特徴があります。
高齢の認知症に比べて、症状の進行速度は緩やかであるという説もありますが、必ずしもそうとは限りません。また、男性よりも女性の発症者が多いという説もありますが、統計的にも確実な差は認められていません。特定健康診査で発見されることが多いという説もありますが、これは特定健康診査の対象年齢が40歳以上であることから、若年性認知症の発症率を正確に把握することは難しいと考えられます。したがって、最も適切な選択肢は 5 高齢の認知症 (dementia) に比べて、就労支援が必要になることが多い。 となります。

問題 44 さん (78 歳, 女性, 要介護1) は, 3年前にアルツハイマー型認知症 (dementia of the Alzheimer's type) と診断された。 訪問介護(ホームヘルプサービ ス)を利用し, 夫の介護を受けながら二人で暮らしている。 ある日, 訪問介護員 (ホームヘルパー) が訪問すると夫から, 「用事で外出しようとすると 『外で女性に 会っている」 と言って興奮することが増えて困っている」と相談を受けた。
Lさんの症状に該当するものとして, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 誤認
2 観念失行
3 嫉妬妄想
4 視覚失認
5 幻視
正解3 アルツハイマー型認知症の症状として、記憶障害、実行機能障害、判断能力の低下などがみられます。そのうち、嫉妬妄想は、判断能力の低下によって起こる症状です。
Lさんは、夫が外出しようとすると「外で女性に会っている」と言って興奮するとのことです。これは、夫が外で浮気をしているのではないかと疑っているためと考えられます。これは、事実に基づかない妄想であり、嫉妬妄想の典型的な症状です。

問題 45 認知機能障害による生活への影響に関する記述として、 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 遂行機能障害により, 自宅がわからない。
2 記憶障害により, 出された食事を食べない。
3 相貌失認により, 目の前の家族がわからない。
4 視空間認知障害により, 今日の日付がわからない。
5 病識低下により、 うつ状態になりやすい。
正解3 認知機能障害には、さまざまな症状がありますが、その中でも相貌失認は、目の前の人や物が誰なのか、何なのかを認識できなくなる症状です。そのため、家族や友人などの顔を覚えられなくなり、目の前の家族が誰なのかわからなくなることがあります。

問題 46 バリデーション (validation) に基づく, 認知症 (dementia) の人の動きや感情に合わせるコミュニケーション技法として,正しいものを1つ選びなさい。
1 センタリング (centering)
2 リフレージング (rephrasing)
3 レミニシング (reminiscing)
4 ミラーリング (mirroring)
5 カリブレーション (calibration)
正解5 バリデーションは、認知症の人の現実をそのまま受け入れ、共感しながらコミュニケーションをとる手法です。その中で、カリブレーションは、認知症の人の感情を理解し、共感しながらコミュニケーションをとる技法です。カリブレーションには、以下のような方法があります。
・認知症の人の表情や声のトーン、仕草などの非言語的なコミュニケーションを観察する
・認知症の人の話をよく聞き、その中で感情の変化を探る
・認知症の人の感情に共感する言葉や態度で応える

カリブレーションを行うことで、介護者は、認知症の人の感情をより深く理解し、共感することができます。これにより、認知症の人が安心感や信頼感を得ることができ、コミュニケーションが円滑に進むようになります。

問題 47 Mさん (80歳, 女性, 要介護1) は, アルツハイマー型認知症 (dementia of the Alzheimer's type) であり, 3日前に認知症対応型共同生活介護 (認知症高齢 者グループホーム)に入居した。 主治医から向精神薬が処方されている。 居室では 穏やかに過ごしていた。 夕食後, 表情が険しくなり,「こんなところにはいられま せん。 私は家に帰ります」と大声を上げ, ほかの利用者にも, 「あなたも一緒に帰り ましょう」と声をかけて皆が落ち着かなくなることがあった。
Mさんの介護を検討するときに優先することとして, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Mさんが訴えている内容
2 Mさんの日中の過ごし方
3  ほかの利用者が落ち着かなくなったこと
4  対応に困ったこと
5  薬が効かなかったこと
正解1  Mさんは夕食後に、表情が険しくなり、「こんなところにはいられません。私は家に帰ります」と大声を上げています。これは、Mさんがグループホームでの生活に不安や不満を感じていることを示唆しています。Mさんの介護を検討するときに優先すべきことは、Mさんが訴えている内容を把握することです。Mさんの訴えている内容を理解することで、Mさんの不安や不満の原因を探り、適切な介護方針を立てることができます。

問題 48 Aさん (80歳, 男性, 要介護1) は, 認知症 (dementia) で, 妻の介護を受けながら二人で暮らしている。 「夫は昼夜逆転がある。 在宅介護を続けたいが,私 が体調を崩し数日間の入院が必要になった」と言う妻に提案する, Aさんへの介護 サービスとして, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 認知症対応型通所介護 (認知症対応型デイサービス)
2 短期入所生活介護(ショートステイ)
3 認知症対応型共同生活介護 (認知症高齢者グループホーム)
4 特定施設入居者生活介護
5 介護老人福祉施設
正解2  Aさんは認知症で昼夜逆転があり、妻の介護を受けながら二人で暮らしています。妻が数日間の入院が必要になった場合、在宅介護を継続するためには、Aさんを数日間、昼間も夜間も安心して預けられる介護サービスが必要となります。この条件を満たす介護サービスとしては、短期入所生活介護(ショートステイ)が最も適切です。ショートステイは、要介護1以上の認知症高齢者を対象とした、短期間(原則7日間以内)の入所サービスです。日中はレクリエーションや機能訓練などのサービスを受けながら、夜間は安心して睡眠をとることができます。

問題 49 次のうち、ノーマライゼーション (normalization) の原理を盛り込んだ法律(いわゆる「1959年法」) を制定した最初の国として,正しいものを1つ選びなさい。
1 デンマーク
2 イギリス
3 アメリカ
4 スウェーデン
5 ノルウェー
正解1 ノーマライゼーションの原理は、1959年にデンマークの精神薄弱者福祉法に盛り込まれました。この法律は、精神薄弱者を社会の一員として、普通の生活を送れるように支援することを目的としています。

問題 50 法定後見制度において, 成年後見人等を選任する機関等として,正しいものを1つ選びなさい。
1 法務局
2 家庭裁判所
3 都道府県知事
4 市町村長
5 福祉事務所
正解2 法定後見制度において、成年後見人等を選任する機関は、家庭裁判所です。
参考:法務局は、成年後見制度に関する業務を総合的に担う機関であり、家庭裁判所の事務を補助する役割を担っています。都道府県知事や市町村長は、成年後見制度に関する業務を担う機関ではありません。福祉事務所は、成年後見制度に関する業務の一環として、成年後見人等の候補者を探すなどの支援を行う機関ですが、成年後見人等を選任する権限はありません。
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問題 51 次の記述のうち, 障害を受容した心理的段階にみられる言動として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害があるという自覚がない。
2 周囲に不満をぶつける。
3 自分が悪いと悲観する。
4 価値観が転換し始める。
5 できることに目を向けて行動する。
正解5


問題 52 統合失調症 (schizophrenia) の特徴的な症状として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 振戦せん妄
2 妄想
3 強迫性障害
4 抑うつ気分
5 健忘
正解2


問題 53 Bさん (60歳, 男性) は, 一人暮らしをしている。 糖尿病性網膜症 (diabetic retinopathy) による視覚障害(身体障害者手帳1級) があり, 末梢神経障害の症状 がでている。 Bさんの日常生活において, 介護福祉職が留意すべき点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 水晶体の白濁
2 口腔粘膜や外陰部の潰瘍
3 振戦や筋固縮
4 足先の傷や壊疽などの病変
5 感音性難聴
正解4


問題 54 Cさん(55歳 男性) は, 5年前に筋萎縮性側索硬化症 (amyotrophic lateral sclerosis: ALS) と診断された。 現在は症状が進行して, 日常生活動作に介護が 必要で、自宅では電動車いすと特殊寝台を使用している。
次の記述のうち, Cさんの現在の状態として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 誤嚥せずに食事することが可能である。
2 明瞭に話すことができる。
3 身体の痛みがわかる。
4 自力で痰を排出できる。
5 箸を上手に使える。
正解3


問題 55 D さん (36歳, 女性, 療育手帳所持) は, 一人暮らしをしながら地域の作 業所に通っている。 身の回りのことはほとんど自分でできるが, お金の計算, 特に 計画的にお金を使うのが苦手だった。 そこで, 社会福祉協議会の生活支援員と一緒 に銀行へ行って, 1週間ごとにお金をおろして生活するようになった。 小遣い帳に 記録をするようにアドバイスを受けて、 お金を計画的に使うことができるように なった。
次のうち, Dさんが活用した支援を実施する事業として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害者相談支援事業
2 自立生活援助事業
3 日常生活自立支援事業
4 成年後見制度利用支援事業
5 日常生活用具給付等事業
正解3


問題 56 次のうち、障害の特性に応じた休憩時間の調整など, 柔軟に対応することで障害者の権利を確保する考え方を示すものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 全人間的復權
2 合理的配慮
3 自立生活運動
4 意思決定支援
5 共同生活援助
正解2


問題 57 「障害者総合支援法」において, 障害福祉サービスを利用する人の意向のもとにサービス等利用計画案を作成する事業所に置かなければならない専門職として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)
2 社会福祉士
3 介護福祉士
4 民生委員
5 相談支援専門員
(注) 「障害者総合支援法」とは, 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
正解5


問題 58 家族の介護力をアセスメントするときの視点に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害者個人のニーズを重視する。
2 家族のニーズを重視する。
3 家族構成員の主観の共通部分を重視する。
4 家族を構成する個人と家族全体の生活を見る。
5 支援者の視点や価値観を基準にする。
正解4


問題 59 次の記述のうち, 喀痰吸引等を実施する訪問介護事業所として登録するときに,事業所が行うべき事項として,正しいものを1つ選びなさい。
1 登録研修機関になる。
2 医師が設置する安全委員会に参加する。
3 喀痰吸引等計画書の作成を看護師に依頼する。
4 介護支援専門員(ケアマネジャー)の文書による指示を受ける。
5 医療関係者との連携体制を確保する。
正解5


問題 60 次のうち, 呼吸器官の部位の説明に関する記述として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 鼻腔は,上葉・中葉・下葉に分かれている
2 咽頭は,左右に分岐している。
3 喉頭は, 食べ物の通り道である。
4 気管は, 空気の通り道である。
5 肺は, 腹腔内にある。
正解4


問題 61 次のうち、痰の吸引の準備に関する記述として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 吸引器は,陰圧になることを確認する。
2 吸引びんは, 滅菌したものを用意する。
3 吸引チューブのサイズは、 痰の量に応じたものにする。
4 洗浄水は、決められた消毒薬を入れておく。
5 清浄綿は,次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。
正解1


問題 62 次のうち, 経管栄養で起こるトラブルに関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 チューブの誤挿入は,下痢を起こす可能性がある。
2 注入速度が速いときは, 嘔吐を起こす可能性がある。
3 注入物の温度の調整不良は, 脱水を起こす可能性がある。
4 注入物の濃度の間違いは, 感染を起こす可能性がある。
5 注入中の姿勢の不良は、 便秘を起こす可能性がある。
正解2


問題 63 さん(75歳 女性) は, 介護老人福祉施設に入所している。 脳梗塞 (cerebral infarction) の後遺症があり, 介護福祉士が胃ろうによる経管栄養を行っている。ある日, 半座位で栄養剤の注入を開始し, 半分程度を順調に注入したところで, 体調に変わりがないかを聞くと, 「少しお腹が張ってきたような気がする」とEさんは答えた。 意識レベルや顔色に変化はなく, 腹痛や嘔気はない。
次のうち, 介護福祉士が看護職員に相談する前に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 嘔吐していないので, そのまま様子をみる。
2 仰臥位 (背臥位) にする。
3 腹部が圧迫されていないかを確認する。
4 注入速度を速める。
5 栄養剤の注入を終了する。
正解3
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36回介護福祉士国家試験 午後

随時問題・解答・解説公表

問題 64 介護を取り巻く状況に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ダブルケアとは, 夫婦が助け合って子育てをすることである。
2 要介護・要支援の認定者数は, 介護保険制度の導入時から年々減少している。 3 家族介護を支えていた家制度は, 地域包括ケアシステムによって廃止された。
4 要介護・要支援の認定者のいる三世代世帯の構成割合は, 介護保険制度の導入時 から年々増加している。
5 家族が担っていた介護の役割は, 家族機能の低下によって社会で代替する必要が生じた。
正解5


問題 65 介護福祉士に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 傷病者に対する療養上の世話又は診療の補助を業とする。
2 喀痰吸引を行うときは市町村の窓口に申請する。
3 業務独占の資格である。
4 資格を更新するために5年ごとに研修を受講する。
5 信用を傷つけるような行為は禁止されている。
正解5


問題 66 施設利用者の個人情報の保護に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 職員がすべての個人情報を自由に閲覧できるように,パスワードを共有する。
2 個人情報を記載した書類は,そのまま新聞紙と一緒に捨てる。
3 個人情報保護に関する研修会を定期的に開催し, 意識の向上を図る。
4 職員への守秘義務の提示は, 採用時ではなく退職時に書面で行う。
5 利用者の音声情報は, 同意を得ずに使用できる。
正解3


問題 67 個別性や多様性を踏まえた介護に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 その人らしさは, 障害特性から判断する。
2 生活習慣は,生活してきた環境から理解する。
3 生活歴は,成人期以降の情報から収集する。
4 生活様式は, 同居する家族と同一にする。
5 衣服は,施設の方針によって統一する。
正解2


問題 68 Aさん (48歳, 女性, 要介護1) は, 若年性認知症 (dementia with early onset) で, 夫, 長女 (高校1年生)と同居している。 Aさんは家族と過ごすことを希 望し, 小規模多機能型居宅介護で通いを中心に利用を始めた。 Aさんのことが心配 な長女は、部活動を諦めて学校が終わるとすぐに帰宅していた。
ある日、夫が「長女が, 学校の先生たちにも相談しているが, 今の状況をわ
かってくれる人がいないと涙を流すことがある」 と介護福祉職に相談をした。 夫の話を聞いた介護福祉職の対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 長女に, 掃除や洗濯の方法を教える。
2 家族でもっと頑張るように, 夫を励ます。
3 同じような体験をしている人と交流できる場について情報を提供する。
4 介護老人福祉施設への入所の申込みを勧める。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)に介護サービスの変更を提案する。
正解3


問題 69 Bさん (61歳, 男性, 要介護3) は, 脳梗塞 (cerebral infarction) による左片麻痺がある。 週2回訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻 (58歳)と 二人暮らしである。 自宅での入浴が好きで, 妻の介助を受けながら, 毎日入浴して いる。 サービス提供責任者に, Bさんから, 「浴槽から立ち上がるのがつらくなっ てきた。 何かいい方法はないですか」 と相談があった。
Bさんへのサービス提供責任者の対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Bさんがひとりで入浴できるように,自立生活援助の利用を勧める。
2 浴室を広くするために, 居宅介護住宅改修費を利用した改築を勧める。
3 妻の入浴介助の負担が軽くなるように, 行動援護の利用を勧める。
4 入浴補助用具で本人の力を生かせるように, 特定福祉用具販売の利用を勧める。
5 Bさんが入浴を継続できるように, 通所介護(デイサービス)の利用を勧める。
正解4


問題 70 社会奉仕の精神をもって, 住民の立場に立って相談に応じ, 必要な援助を行い, 社会福祉の増進に努める者として、 適切なものを1つ選びなさい。
1 民生委員
2 生活相談員
3 訪問介護員(ホームヘルパー)
4 通所介護職員
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)
正解1


問題 71 3階建て介護老人福祉施設がある住宅地に, 下記の図記号に関連した警戒 レベル3が発令された。 介護福祉職がとるべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
B
1 玄関のドアを開けたままにする。
2 消火器で,初期消火する。
3 垂直避難誘導をする。
4 利用者家族に安否情報を連絡する。
5 転倒の危険性があるものを固定する。
正解3


問題 72 次の記述のうち, 介護における感染症対策として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 手洗いは, 液体石鹸よりも固形石鹸を使用する。
2 配膳時にくしゃみが出たときは, 口元をおさえた手でそのまま行う。
3 嘔吐物の処理は, 素手で行う。
4 排泄の介護は,利用者ごとに手袋を交換する。
5 うがい用のコップは, 共用にする。
正解4


問題 73 介護福祉士が行う服薬の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 服薬時間は, 食後に統一する。
2 服用できずに残った薬は, 介護福祉士の判断で処分する。
3 多種類の薬を処方された場合は, 介護福祉士が一包化する。
4 内服薬の用量は,利用者のその日の体調で決める。
5 副作用の知識をもって, 服薬の介護を行う。
正解5


問題 74 Cさん (85 歳, 女性, 要介護3) は, 介護老人保健施設に入所しており,軽度の難聴がある。 数日前から, 職員は感染症対策として日常的にマスクを着用して勤務することになった。
ある日, D介護福祉職がCさんの居室を訪問すると, 「孫が絵を描いて送ってく れたの」と笑いながら絵を見せてくれた。 D介護福祉職はCさんの言動に共感的理 解を示すために、意図的に非言語コミュニケーションを用いて対応した。
このときのD介護福祉職のCさんへの対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「よかったですね」と紙に書いて渡した。
2 目元を意識した笑顔を作り,大きくうなずいた。
3 「お孫さんの絵が届いて, うれしかったですね」と耳元で話した。
4 「私もうれしいです」と, ゆっくり話した。
5 「えがとてもじょうずです」 と五十音表を用いて伝えた。
正解2


問題 75 利用者の家族との信頼関係の構築を目的としたコミュニケーションとして最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家族に介護技術を教える。
2 家族に介護をしている当事者の会に参加することを提案する。
3 家族から介護の体験を共感的に聴く。
4 家族に介護を続ける強い気持ちがあるかを質問する。
5 家族に介護保険が使える範囲を説明する。
正解3


問題 76 さん(70歳、女性) は, 脳梗塞 (cerebral infarction) の後遺症で言語に障 害がある。 発語はできるが, 話したいことをうまく言葉に言い表せない。 聴覚機能 に問題はなく、日常会話で使用する単語はだいたい理解できるが,単語がつながる 文章になるとうまく理解できない。 ある日, Eさんに介護福祉職が,「お風呂は, 今日ではなくあしたですよ」と伝えると, Eさんはしばらく黙って考え,理解でき ない様子だった。
このとき,Eさんへの介護福祉職の対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「何がわからないのか教えてください」と質問する。
2 「お風呂, あした」 と短い言葉で伝える。
3 「今日,お風呂に入りたいのですね」と確かめる。
4 「あしたがお風呂の日で,今日は違いますよ」 と言い換える。
5「お・ふ・ろ・は・あ・し・た」と1音ずつ言葉を区切って伝える。
正解2


問題 77 F さん (70歳, 女性) は,最近, 抑うつ状態 (depressive state) にあり, ベッドに寝ていることが多く, 「もう死んでしまいたい」とつぶやいていた。
Fさんの発言に対する, 介護福祉職の言葉かけとして最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「落ちこんだらだめですよ」
2 「とてもつらいのですね」
3 「どうしてそんなに寝てばかりいるのですか」
4 「食堂へおしゃべりに行きましょう」
5 「元気を出して, 頑張ってください」
正解2

問題 78Gさん (70 歳, 女性, 要介護1) は, 有料老人ホームに入居していて, 網 膜色素変性症(retinitis pigmentosa) による夜盲がある。 ある日の夕方, Gさんがう す暗い廊下を歩いているのをH介護福祉職が発見し, 「Hです。 大丈夫ですか」と声 をかけた。 Gさんは, 「びっくりした。 見えにくくて, わからなかった・・・」と暗い表情で返事をした。
このときのGさんに対するH介護福祉職の受容的な対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「驚かせてしまいましたね。 一緒に歩きましょうか」
2 「明るいところを歩きましょう。 電気をつけたほうがいいですよ」
3 「見えにくくなってきたのですね。 一緒に点字の練習を始めましょう」
4 「白杖があるかを確認しておきます。 白杖を使うようにしましょう」
5 「暗い顔をしないでください。 頑張りましょう」
正解1


問題 79 事例検討の目的に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家族に介護計画を説明し,同意を得る。
2 上司に利用者への対応の結果を報告し, 了解を得る。
3 介護計画の検討をとおして,チームの交流を深める。
4 チームで事例の課題を共有し, 解決策を見いだす。
5各職種の日頃の悩みを共有する。
正解4


問題 80 介護老人福祉施設における, レクリエーション活動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者全員が参加することを重視する。
2 毎回, 異なるプログラムを企画する。
3 プログラムに買い物や調理も取り入れる。
4 利用者の過去の趣味を,プログラムに取り入れることは避ける。
5 地域のボランティアの参加は, 遠慮してもらう。
正解3


問題 81 関節リウマチ (rheumatoid arthritis) で,関節の変形や痛みがある人への住まいに関する介護福祉職の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 手すりは, 握らずに利用できる平手すりを勧める。
2 いすの座面の高さは,低いものを勧める
3 ベッドよりも、床に布団を敷いて寝るように勧める。
4 部屋のドアは, 開き戸を勧める。
5 2階建ての家の場合, 居室は2階にすることを勧める
正解1


問題 82 心身機能が低下した高齢者の住環境の改善に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 玄関から道路までは, コンクリートから砂利敷きにする。
2扉の取っ手は,レバーハンドルから丸いドアノブにする。
3 階段の足が乗る板と板の先端部分は,反対色から同系色にする。
4 車いすを使用する居室の床は, 畳から板製床材(フローリング)にする。
5 浴槽は,和洋折衷式から洋式にする。
正解4


問題 83 仰臥位 (背臥位) から半座位 (ファーラー位)にするとき, ギャッチベッドの背上げを行う前の介護に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 背部の圧抜きを行う。
2 臀部をベッド中央部の曲がる部分に合わせる。
3 ベッドの高さを最も低い高さにする。
4 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動する。
5 利用者のからだをベッドに対して斜めにする。
正解2


問題 84 回復期にある左片麻痺の利用者が、ベッドで端座位から立位になるときの基本的な介護方法に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の右側に立つ。
2 利用者に,ベッドに深く座るように促す。
3 利用者に, 背すじを伸ばして真上に立ち上がるように促す。
4 利用者の左側に荷重がかかるように支える。
5 利用者の左の膝頭に手を当てて保持し, 膝折れを防ぐ。
正解5


問題 85 標準型車いすを用いた移動の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 急な上り坂は、すばやく進む。
2 急な下り坂は,前向きで進む。
3 踏切を渡るときは,駆動輪を上げて進む。
4 エレベーターに乗るときは, 正面からまっすぐに進む。
5 段差を降りるときは, 前輪から下りる。
正解4


問題 86 医学的管理の必要がない高齢者の爪の手入れに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 爪は, 入浴の前に切る。
2爪の先の白い部分は, 残らないように切る。
3 爪は,一度にまっすぐ横に切る。
4 爪の両端は, 切らずに残す。
5 爪切り後は, やすりをかけて滑らかにする。
正解5


問題 87 左片麻痺の利用者が,端座位でズボンを着脱するときの介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 最初に,左側の腰を少し上げて脱ぐように促す。
2 右膝を高く上げて, 脱ぐように促す。
3 左足を右の大腿の上にのせて、ズボンを通すように促す。
4 立ち上がる前に, ズボンを膝下まで上げるように促す。
5 介護福祉職は右側に立って, ズボンを上げるように促す。
正解3


問題 88 次のうち, 嚥下機能の低下している利用者に提供するおやつとして, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 クッキー
2 カステラー
3 もなか
4餅
5 プリン
正解4


問題 89 介護老人福祉施設の介護福祉職が, 管理栄養士と連携することが必要な利用者の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の食べ残しが目立つ。
2 経管栄養をしている利用者が嘔吐する。
3 利用者の食事中の姿勢が不安定である。
4 利用者の義歯がぐらついている。
5 利用者の摂食・嚥下の機能訓練が必要である。
正解1


問題 90 次の記述のうち, 血液透析を受けている利用者への食事の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 塩分の多い食品をとるように勧める。
2 ゆでこぼした野菜をとるように勧める。
3 乳製品を多くとるように勧める。
4 水分を多くとるように勧める。
5 魚や肉を使った料理を多くとるように勧める。
正解2


問題 91 介護老人福祉施設の一般浴 (個浴) で, 右片麻痺の利用者が移乗台に座っている。その状態から安全に入浴をするための介護福祉職の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「浴槽に入るときは, 右足から入りましょう」
2 「湯につかるときは,左膝に手をついてゆっくり入りましょう」
3 「浴槽内では,足で浴槽の壁を押すようにして姿勢を安定させましょう」
4 「浴槽内では, 後ろの壁に寄りかかり足を伸ばしましょう」
5 「浴槽から出るときは, 真上方向に立ち上がりましょう」
正解3


問題 92 次の記述のうち, 椅座位で足浴を行う介護方法として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ズボンを脱いだ状態で行う。
2 湯温の確認は, 介護福祉職より先に利用者にしてもらう。
3 足底は,足浴用容器の底面に付いていることを確認する。
4 足に付いた石鹸の泡は, 洗い流さずに拭き取る。
5 足浴用容器から足を上げた後は, 自然乾燥させる。
正解3


問題 93 身体機能が低下している高齢者が, ストレッチャータイプの特殊浴槽を利用するときの入浴介護の留意点として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職2名で, 洗髪と洗身を同時に行う。
2 背部を洗うときは,側臥位にして行う。
3 浴槽に入るときは, 両腕の上から固定ベルトを装着する。
4 浴槽では,首までつかるようにする。
5 浴槽につかる時間は, 20分程度とする。
正解2


問題 94 Jさん (84歳, 女性, 要介護3) は, 認知症 (dementia) があり, 夫 (86歳 要支援1) と二人暮らしである。 Jさんは尿意はあるが, 夫の介護負担を軽減する ため終日おむつを使用しており,尿路感染症 (urinary tract infection) を繰り返し ていた。 夫が体調不良になったので, Jさんは介護老人福祉施設に入所した。 Jさんの尿路感染症 (urinary tract infection) を予防する介護として, 最も適切
なものを1つ選びなさい。
1 尿の性状を観察する。
2 体温の変化を観察する。
3 陰部洗浄の回数を検討する。
4 おむつを使わないで, トイレに誘導する。
5 膀胱留置カテーテルの使用を提案する。
正解4


問題 95 夜間, 自宅のトイレでの排泄が間に合わずに失敗してしまう高齢者への介護福祉職の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 水分摂取量を減らすように勧める。
2 終日, リハビリパンツを使用するように勧める。
3 睡眠薬を服用するように勧める。
4 泌尿器科を受診するように勧める。
5 夜間は, ポータブルトイレを使用するように勧める。
正解5


問題 96 介護福祉職が行うことができる, 市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器を用いた排便の介護に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 浣腸液は, 39°C~40°Cに温める。
2浣腸液を注入するときは, 立位をとるように声をかける。
3 浣腸液は, すばやく注入する。
4 浣腸液を注入したら, すぐに排便するように声をかける。
5 排便がない場合は, 新しい浣腸液を再注入する。
正解1


問題 97 訪問介護員(ホームヘルパー)が行う見守り的援助として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ゴミの分別ができるように声をかける。
2 利用者がテレビを見ている間に洗濯物を干す。
3 着られなくなった服を作り直す。
4 調理したものを盛り付け, 食事を提供する。
5 冷蔵庫の中を整理し, 賞味期限が切れた食品を捨てておく。
正解1


問題 98 高齢者が靴下・靴を選ぶときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 靴下は, 指つきのきついものを勧める。
2 靴下は,足底に滑り止めがあるものを勧める。
3 靴は, 床面からつま先までの高さが小さいものを勧める。
4 靴は,踵のない脱ぎやすいものを勧める。
5 靴は,先端部に0.5~1cm の余裕があるものを勧める。
正解5


問題 99 Kさん (77 歳, 女性, 要支援2)は、もの忘れが目立ちはじめ, 訪問介護 (ホームヘルプサービス)を利用しながら夫と二人で生活している。 訪問時, Kさん 夫婦から,「Kさんがテレビショッピングで購入した健康食品が毎月届いてしまい, 高額の支払いが発生して困っている」 と相談があった。
Kさん夫婦に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の発言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「健康食品は処分しましょう」
2 「クーリングオフをしましょう」
3 「買い物は夫がするようにしましょう」
4 「契約内容を一緒に確認しましょう」
5 「テレビショッピングでの買い物はやめましょう」
正解4


問題 100 消化管ストーマを造設した利用者への睡眠の介護に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 寝る前にストーマから出血がある場合は,軟膏を塗布する。
2 寝る前に, パウチに便がたまっていたら捨てる。
3 寝る前に ストーマ装具を新しいものに交換する。
4 便の漏れが心配な場合は, パウチの上からおむつを強く巻く。
5 睡眠を妨げないように, パウチの観察は控える。
正解2


問題 101 さん (79歳, 男性, 要介護2) は, 介護老人保健施設に入所して1か月 が経過した。 睡眠中に大きないびきをかいていることが多く,いびきの音が途切れ ることもある。 夜間に目を覚ましていたり、 起床時にだるそうにしている様子もしばしば見られている
介護福祉職がLさんについて収集すべき情報として最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
1 枕の高さ
2 マットレスの硬さ
3 掛け布団の重さ
4 睡眠中の足の動き
5 睡眠中の呼吸状態
正解5


問題 102 M さん (98歲, 男性, 要介護5) は, 介護老人福祉施設に入所している。誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia) で入退院を繰り返し, 医師からは終末期が近い状態であるといわれている。
介護福祉職が確認すべきこととして、 最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
1 主治医の今後の見通し
2 誤嚥性肺炎 (aspiration pneumonia) の発症時の入院先
3 経口摂取に対する本人の意向
4 経口摂取に対する家族の意向
5 延命治療に対する家族の希望
正解3


問題 103 デスカンファレンス (death conference) の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 一般的な死の受容過程を学習する。
2 終末期を迎えている利用者の介護について検討する。
3 利用者の家族に対して, 死が近づいたときの身体の変化を説明する。
4 亡くなった利用者の事例を振り返り、 今後の介護に活用する。
5 終末期の介護に必要な死生観を統一する。
正解4


問題 104 福祉用具を活用するときの基本的な考え方として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 福祉用具が活用できれば, 住宅改修は検討しない。
2 複数の福祉用具を使用するときは、状況に合わせた組合せを考える。
3 福祉用具の選択に迷うときは, 社会福祉士に選択を依頼する。
4 家族介護者の負担軽減を最優先して選ぶ。
5 福祉用具の利用状況のモニタリング (monitoring) は不要である。
正解2


問題 105 以下の図のうち, 握力の低下がある利用者が使用する杖として,最も適切
なものを1つ選びなさい。
LO
5
2
3
TO
正解3


問題 106 介護福祉職が, 初回の面談で情報を収集するときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 用意した項目を次から次に質問する。
2 目的を意識しながら話を聴く。
3 ほかの利用者が同席する状況で質問する。
4 最初に経済状態に関する質問をする。
5 家族の要望を中心に話を聴く。
正解2


問題 107 介護過程の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 生活状況が変化しても、 介護計画で設定した日に評価する。
2 サービス担当者会議で評価する。
3 相談支援専門員が中心になって評価する。
4 利用者の満足度を踏まえて評価する。
5 介護計画の実施中に評価基準を設定する。
正解4


問題 108 次の記述のうち, 介護老人保健施設で多職種連携によるチームアプローチ(team approach) を実践するとき, 介護福祉職が担う役割として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の生活状況の変化に関する情報を提供する。
2 総合的な支援の方向性を決める。
3 サービス担当者会議を開催する。
4 必要な検査を指示する。
5 ほかの職種が担う貢献度を評価する。
正解1


次の事例を読んで, 問題 109, 問題110について答えなさい。
〔事例〕
Aさん(75歳 女性)は,一人暮らしで, 身体機能に問題はない。 70歳まで地域の 子どもたちに大正琴を教えていた。 認知症 (dementia) の進行が疑われて,心配した 友人が地域包括支援センターに相談した結果, Aさんは介護老人福祉施設に入所する ことになった。 入所時のAさんの要介護度は3であった。
入所後, 短期目標を. 「施設に慣れ、 安心して生活する (3か月)」 と設定し, 計画は 順調に進んでいた。Aさんは施設の大正琴クラブに自ら進んで参加し, 演奏したり, ほかの利用者に大正琴を笑顔で教えたりしていた。 ある日, クラブの終了後に, Aさんは部屋に戻らずに、エレベーターの前で立ち止まっていた。 介護職員が声をかける と,Aさんが「あの子たちが待っているの」と強い口調で言った。

問題 109 大正琴クラブが終わった後のAさんの行動を解釈するために必要な情報として, 最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 介護職員の声かけのタイミング
2 Aさんが演奏した時間
3 「あの子たちが待っているの」という発言
4 クラブに参加した利用者の人数
5 居室とエレベーターの位置関係
正解3


問題 110 A さんの状況から支援を見直すことになった。
次の記述のうち, 新たな支援の方向性として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護職員との関係を改善する。
2 身体機能を改善する。
3 演奏できる自信を取り戻す。
4 エレベーターの前に座れる環境を整える。
5 大正琴を教える役割をもつ。
正解5

次の事例を読んで, 問題 111, 問題112について答えなさい。
〔事例〕
Bさん (50歳 男性, 障害支援区分3) は, 49歳のときに脳梗塞 (cerebral infarction)を発症し、 左片麻痺で高次脳機能障害 (higher brain dysfunction) と診断された。 以前は大工で, 手先が器用だったと言っている。現在は就労継続支援B型事業所に通っている。 短期目標を, 「右手を使い, 作業を自分ひとりで行える (3か月)」 と設定し, 製品を箱に入れる単純作業を任されていたほかの利用者との人間関係も良好で, 左片麻痺に合わせた作業台で 毎日の作業目標 を達成していた。 生活支援員には, 「将来は手先を使う仕事に就きたい」と希望を話し ていた。将来に向けて 生活支援員が新たに製品の組立て作業を提案すると,Bさんも喜んで受け入れた。初日に,「ひとりで頑張る」 と始めたが,途中で何度も手が止まり、 完 成品に不備が見られた。 生活支援員が声をかけると,「こんなの, できない」と大声を 出した。

問題 111 生活支援員の声かけに対し, Bさんが大声を出した理由を解釈する視点として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ほかの利用者との人間関係
2 生活支援員に話した将来の希望
3 製品を箱に入れる毎日の作業量
4 製品の組立て作業の状況
5 左片麻痺に合わせた作業台
正解4


問題 112 Bさんに対するカンファレンス (conference) が開催され, 短期目標を達成するための具体的な支援について見直すことになった。
次の記述のうち, 見直した支援内容として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 完成品の不備を出すことへの反省を促す。
2 左側に部品を置いて作業するように促す。
3 完成までの手順を理解しやすいように示す。
4 生活支援員が横に座り続けて作業内容を指示する。
5 製品を箱に入れる単純作業も同時に行うように調整する。
正解3


問題 113 事例研究を行うときに, 遵守すべき倫理的配慮として, 適切なものを1つ選びなさい。
1 研究内容を説明して, 事例対象者の同意を得る。
2 個人が特定できるように, 氏名を記載する。
3 得られたデータは, 研究終了後すぐに破棄する。
4 論文の一部であれば, 引用元を明示せずに利用できる。
5 研究成果を得るために, 事実を拡大解釈する。
正解1


(総合問題1)
次の事例を読んで, 問題114から問題 116までについて答えなさい。
〔事例〕
Cさん (59歳 男性)は, 妻(55歳)と二人暮らしであり、 専業農家である。 Cさん はおとなしい性格であったが,最近怒りやすくなったと妻は感じていた。 Cさんは毎 日同じ時間に同じコースを散歩している。 ある日, 散歩コースの途中にあり、昔から よく行く八百屋から, 「Cさんが代金を支払わずに商品を持っていった。 今回で2回 目になる。 お金を支払いにきてもらえないか」と妻に連絡があった。 妻がCさんに確 認したところ、 悪いことをした認識がなかった。 心配になった妻がCさんと病院に行 くと,前頭側頭型認知症 (frontotemporal dementia) と診断を受けた。 妻は今後同じ ようなことが起きないように, Cさんの行動を常に見守り, 外出を制限したが,疲労 がたまり、 今後の生活に不安を感じた。 そこで, 地域包括支援センターに相談し, 要 介護認定の申請を行い, 訪問介護(ホームヘルプサービス) を利用することになった。

問題 114 Cさんが八百屋でとった行動から考えられる状態として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 脱抑制
2 記憶障害
3 失禁
4 見当識障害
5 遂行機能障害
正解1


問題 115 Cさんの介護保険制度の利用に関する次の記述のうち、 適切なものを1つ選びなさい。
1 介護保険サービスの利用者負担割合は1割である。
2 介護保険料は特別徴収によって納付する。
3 要介護認定の結果が出る前に介護保険サービスを利用することはできない。
4 要介護認定の利用者負担割合は2割である。
5 介護サービスの費用はサービスの利用回数に関わらず定額である。
正解1


問題 116 その後、妻に外出を制限されたCさんは不穏となった。 困った妻が訪問介 護員(ホームヘルパー)に相談したところ、 「八百屋に事情を話して事前にお金を渡 して Cさんが品物を持ち去ったときは、渡したお金から商品代金を支払うように お願いしてはどうか」とアドバイスを受けた。訪問介護員(ホームヘルパー)が意図したCさんへの関わりをICF (International Classification of Functioning. Disability and Health 国際生活機能分類) に当てはめた記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 個人因子への影響を意図して、健康状態に働きかける。
2 健康状態への影響を意図して、 心身機能に働きかける。
3 活動への影響を意図して、身体構造に働きかける。
4参加への影響を意図して、環境因子に働きかける。
5 環境因子への影響を意図して、 個人因子に働きかける。
正解4


(総合問題2)
次の事例を読んで 問題 117 から問題 119までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん (70歳 男性)は, 自宅で妻と二人暮らしで, 年金収入で生活している。 あ る日、車を運転中に事故に遭い救急搬送された。 医師からは,第4胸髄節まで機能が 残存している脊髄損傷 (spinal cord injury) と説明を受けた。 Dさんは、 入院中に要 介護3の認定を受けた。
Dさんは,退院後は自宅で生活することを望んでいた。 妻は一緒に暮らしたいと思 うが,Dさんの身体状況を考えると不安を感じていた。 介護支援専門員(ケアマネ ジャー)は, 「退院後は, 在宅復帰を目的に、 一定の期間, リハビリテーション専門職 がいる施設で生活してはどうか」とDさんに提案した。 Dさんは妻と退院後の生活に ついて話し合った結果, 一定期間施設に入所して,その間に, 自宅の住宅改修を行う ことにして,介護支援専門員(ケアマネジャー) に居宅介護住宅改修費について相談し た。

問題 117 次のうち、Dさんが提案を受けた施設として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 養護老人ホーム
2 軽費老人ホーム
3 介護老人福祉施設
4 介護老人保健施設
5 介護医療院
正解4


問題 118 次のうち、介護支援専門員(ケアマネジャー)がDさんに説明する居宅介護住宅改修費の支給限度基準額として、適切なものを1つ選びなさい。
1 10万円
2 15万円
3 20万円
4 25万円
5 30万円
正解3


問題 119 Dさんが施設入所してから3か月後。 住宅改修を終えた自宅に戻ることに なった。 Dさんは自宅での生活を楽しみにしている。その一方で,不安も抱えてい たため。 担当の介護福祉士は、理学療法士と作業療法士に相談して、 生活上の留意 点を記載した冊子を作成して, Dさんに手渡した。
次の記述のうち、冊子の内容として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食事では, スプーンを自助具で手に固定する。
2 移動には,リクライニング式車いすを使用する。
3 寝具は,エアーマットを使用する。
4 更衣は、ボタンエイドを使用する。
5 外出するときには、事前に多機能トイレの場所を確認する。
正解5


(総合問題3)
次の事例を読んで 問題 120 から問題 122までについて答えなさい。
〔事例〕
Eさん(34歳, 女性, 障害支援区分3) は, 特別支援学校の高等部を卒業後, 週2回,生活介護を利用しながら自宅で生活している。 Eさんはアテトーゼ型 (athetosis)の脳性麻痺 (cerebral palsy) で不随意運動があり,首を振る動作が見られる。食事は首の動きに合わせて, 自助具を使って食べている。 食事中は不随意運動が強 く,食事が終わると,「首が痛い, しびれる」と言ってベッドに横になるときがある。 また,お茶を飲むときは取っ手つきのコップで飲んでいるが,コップを口元に運ぶ までにお茶がこぼれるようになってきた。 日頃から自分のことは自分でやりたいと考 えていて, お茶が上手に飲めなくなってきたことを気にしている。Eさんは,生活介護事業所で油絵を描くことを楽しみにしている。 以前から隣町の 油絵教室に通い技術を高めたいと話していた。 そこでEさんは, 「自宅から油絵教室 に通うときの介助をお願いするにはどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。

問題 120 Eさんの食事の様子から,今後, 引き起こされる可能性が高いと考えられ二次障害として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 変形性股関節症 (coxarthrosis)
2 廃用症候群 (disuse syndrome)
3 起立性低血圧 (orthostatic hypotension)
せきちゅうそくわんしょう
4脊柱側弯症 (scoliosis)
5頚椎症性脊髄症 (cervical spondylotic myelopathy)
正解5


問題 121 Eさんがお茶を飲むときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 吸い飲みに変更する。
2 ストローつきコップに変更する。
3 重いコップに変更する。
4 コップを両手で持つように伝える。
5 全介助を行う。
正解2


問題 122 介護福祉職は, Eさんが隣町の油絵教室に通うことができるようにサービスを提案したいと考えている。
次のうち、Eさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自立生活援助
2 療養介護
3 移動支援
4 自立訓練
5 同行援護
正解3


(総合問題4)
次の事例を読んで,問題 123から問題 125までについて答えなさい。
[事例]
Fさん (20歳 男性)は, 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder) と重 度の知的障害があり. 自宅で母親(50歳) 姉 (25歳)と3人で暮らしている。Fさんは生活介護事業所を利用している。 事業所では比較的落ち着いているが, 自 宅に帰ってくると母親に対してかみつきや頭突きをすることがあった。 また、 自分で 頭をたたくなどの自傷行為もたびたび見られる。仕事をしている母親に代わり, 小さい頃から食事や排泄の介護をしている姉は,こ れまでFさんの行動を止めることができていたが,最近ではからだが大きくなり力も 強くなって, 母親と協力しても止めることが難しくなっていた。
家族で今後のことを考えた結果, Fさんは障害者支援施設に入所することになった。

問題 123 次のうち、Fさんが自宅に帰ってきたときの状態に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 学習障害
2 注意欠陥多動性障害
3 高次腦機能障害
4 強度行動障害
5 気分障害
正解4


問題 124 Fさんが入所してからも月1,2回は、姉が施設を訪ね、Fさんの世話を している。
ある日、担当の介護福祉職が緋に声をかけると. 「小学生の頃から、 学校が終わると友だちと遊ばずにまっすぐ家に帰り、 母親に代わって、 弟の世話をしてきた。 今は,弟を見捨てたようで,申し訳ない」などと話す。
介護福祉職の姉への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「これからもFさんのお世話をしっかり行ってください」
2 「Fさんは落ち着いていて、 自傷他害行為があるようには見えませんね」
3 お姉さんは小さい頃からお母さんの代わりをしてきたのですね」
4 「訪問回数を減らしてはどうですか」
5 「施設入所を後悔しているのですね。 もう一度在宅ケアを考えましょう」
正解3


問題 125 Fさんが施設に入所して1年が経った。 介護福祉職は、Fさん、母親 と共にこれまでの生活と支援を振り返り、 当面, 施設で安定した生活が送れるよう に検討した。
次のうち、Fさんの支援を修正するときに利用するサービスとして,正しいものを1つ選びなさい。
1 地域定着支援
2 計画相談支援
3 地域移行支援
4 基幹相談支援
5 基本相談支援
正解2

・3コミュニケーション技術 0126

3コミュニケーション技術

3介護におけるチームのコミュニケーション 1)記録による情報の共有化→○ 介護における記録の意義、目的 ○介護に関する記録の種類 ○記録の方法、留意点 ○記録の管理 ○護記録の共有化 ○情報通信技術(ICT)を活用した記録の意義、活用の留意点 ○介護記録における個人情報保護 ○介護記録の活用 ○その他 2)報告→○ 報告の意義、目的 ○報告・連絡・相談の方法、留意事項 ○その他 3)会議→○ 会議の意義、目的 ○会議の種類 ○会議の方法、留意点 ○その他


問題(過去問題を含む・全問正解・解説は省略)
1 介護における記録の目的には、利用者の生活の向上、よりよい介護サービスを提供、介護福祉士の教育及びスーパービジョンなどがある。
2 介護記録に書く事実には、主観的事実と客観的事実があり、利用者の主観的事実は支援活動において非常に重要である。
3 介護記録を記述する場合には「叙述体」・「要約体」・「説明体」などが使われる。
4 介護記録での逐語体は、介護従事者と利用者のやりとりを加工せず、そのまま記録した文体である。
5 介護記録での要約体は、要点を整理してまとめるときに用いる文体である。
6 介護記録での説明体は、出来事に対する介護従事者を解し、説明するときに用いる文体である。
7 記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
8 利用者にかかわるすべての者が、お互いの記録や情報を共有し、利用者の自立援助に活用する。
9 介護記録に記載した介護計画の内容については、利用者本人の承認を得ることが望ましい。
10 利用者と家族は介護記録を閲覧することができる。
11 記録者は署名をし、責任を明確にする。また介護記録等は鉛筆で記入してはならない。
12 記録は、5W1H(時間、場所、主体、客体、原因、状態)の要素が必要である。
13 介護記録の書式は、利用者の情報を総合して判断するために定式的なものが必要になる。
14 食事摂取量の記録には、「多い」「少ない」などの主観的な表現を用いることは好ましくない。
15 施設の介護職員が行う介護記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。
16 ケアカンファレンスでは参加メンバーは事前に資料をよく読み、疑問や意見をメモなどしておくことが大切である。
17 ケアカンファレンスは参加メンバーが知識・経験・技術を集結し、よりよいケアについて考える場なので、経験年数が長い、短いは関係なく意見を述べあうことが大切である。
18 USBフラッシュメモリは、紛失や盗難の危険性が高いので介護記録等の情報の管理に留意する。
19 「ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的の一つに事故の未然防止に役立つことがある。
20 「ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的の一つに、他人のヒヤリ・ハットを共有化できることがある。
21 ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的の一つに人が経験したヒヤリ・ハットを知ることで、日常、問題視していなかった業務の中に潜在的な危険があることに気づくことがある。
22 ヒヤリ・ハット報告の義務付けによって、日頃は気づかなかった些細なミスに対しても意識するようになる。
23 カンファレンスの場は、特にスーパービジョンの実践の場として極めて重要な意味を持っている。
24 施設の介護職員が行う記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。
25 ブレインストーミング(brainstorming)の原則に1.判断延期2.自由奔放3.質より量4.結合改善がある。

・2コミュニケーション技術 0125

2コミュニケーション技術

2介護場面における利用者・家族とのコミュニケーション 1)利用者・家族とのコミュニケーションの実際→○ 話を聴く技法 ○利用者の感情表現を察する技法(気づき、洞察力、その他) ○納得と同意を得る技法 ○相談、助言、指導○意欲を引き出す技法 ○利用者本人と家族の意向の調整を図る技法 ○その他 2)利用者の状況・状態に応じたコミュニケーションの技法の実際 →○感覚機能が低下している人とのコミュニケーション ○運動機能が低下している人とのコミュニケーション ○認知・知覚機能が低下している人とのコミュニケーション ○その他

問題(これらは過去問題を含む・全問正解・解説は省略)
1第一次共感は基本的共感ともいわれ、相手の話をよく聴き、その話を理解し、話に含まれている思いを受け止め、内容の理解と思いをこちらの言葉に変えて応答する技法である。
2第二次共感は深い共感ともいわれ、第一次共感よりもさらに進んで、相手が表出していない心のなかに込められた思いも含めて応答する技法である。
3納得と同意を得る方法として「明確化」の技法があるが、まとまりのつかない場合に「たしかなことかどうか」を尋ねる技法である。
4納得と同意を得る方法として「焦点化」の技法があるが、利用者の話す内容を受け止め、介護者が自分のなかで理解し、まとめたうえで、全体として利用者に戻すことである。
5納得と同意を得る方法として「要約」の技法があるが、会話の内容、それが意図していることの意味、感情や思いの内容などを総合的にまとめ利用者に伝える技法のことである。
6納得と同意を得る方法として「総合的な直面化」の技法があるが、相手が自分の行動や行動がもたらす影響について、今よりも深くとらえられるようなきっかけを設けることである。
7質問の種類には「閉じられた質問」「開かれた質問」「重複する質問」「矢継ぎ早の質問」「なぜ?の質問」、「評価的な質問」「遠まわしの批判となる質問」などがある。
8「閉じられた質問」とは、「はい」または「いいえ」で答えられる質問のことである。
9「開かれた質問」とは、相手に自由を認め、相手が自分自身の選択や決定による答えを見つけることを促すものである。
10「重複する質問」には二つの型があり、一つは「…ですか?それとも…ですか?」と尋ねるものである。もう一つの型は、二つの異なった質問を同時に尋ねるものである。
11「矢継ぎ早の質問」はたくさんの質問を短時間に行う場合に用いられる。
12「なぜ?」の質問は対人援助の過程ではあまり用いられることがない。
13ケースワークの原則である「個別化」とは、援助者は偏見や先入観を排し、人間についての知識を広く深く身に付けることを通して、利用者を個人として理解するということである。
14ケースワークの原則である「秘密保持」とは援助者は利用者に関する秘密を守らなければならないということである。
15ケースワークの原則である「非審判的態度」とは援助者は利用者を審判したり、批判してはいけないということである。
16ケースワークの原則である「意図的な感情の表出」とは援助者は利用者がその感情を自由に表現できるように援助しなければいけないということである。
17ケースワークの原則である「受容」とは、援助者は利用者の道徳的批判や価値観を超えて、あるがままを受け入れるということである。
18ケースワークの原則である「自己決定」とは援助者は利用者の自分で決める権利を認識しなければならないということである。
19ケースワークの原則である「統制された情緒関与」とは、利用者が援助者から適切な反応を受けたいというニーズを前もって認識し理解しなければならないということである。
20バイステック(Biestek,F.)は個別援助技術(ケースワーク)での援助原則としてよく知られて7原則を提唱したがそれは、個別化、意図的な感情表出、統制された情緒関与、受容、非審判的態度、自己決定、秘密保持である。
21社会的サービスの利用支援においては、利用者が自己決定しやすいように情報を適切に提供する必要がある。
22個人の援助にあたっては、援助の計画のためにお互いで得た情報を職種間で交換し合う。
23個人の援助にあたっては、ボランティアや他の住民の知っている情報そのままを伝えて援助を求める。
24個人の援助にあたっては、関係する他の専門機関に援助を依頼するために情報を伝える。
25個人の援助にあたっては、記録を職場で行う時間がない時には家庭に持ち帰って記録してよい。
26個人の援助にあたっては、話し合いや記録で得た情報を他人に伝える時には、本人・家族の了解をとるべきである。
27運動性失語は、ことば数が少なく、たどたどしい話し方になり聞いて理解することは難しくなるので、短いことばでゆっくり聞いてみる。
28全失語では、言葉を使ったコミュニケーションは難しいため、身振りや絵を見せてコミュニケーションをとるほうがよい。
29重度の失語症のある人とのコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」で答えることができるような質問をする。
30脳卒中による失語症者とのコミュニケーションでは短い文でゆっくり話しかける。
31うまく話せない脳卒中の失語症者に対しては、イエス・ノーで答えられるように質問を工夫する。
32認知症の人へのコミュニケーションの基本は、「ゆっくり」「短く」「簡潔に」である。
33認知症の人へのコミュニケーションの基本として、横から話しかけるとパニックをおこすことがあるので、相手の視野に入ってから、穏やかに話しかけることが大切である。
34認知症の人へのコミュニケーションでは説得したり、指摘は「屈辱感」として残り、自尊心を傷つけてしまうので注意する。
35認知症の人へのコミュニケーションでは言語的・非言語的コミュニケーションを駆使する。
36聴覚障害者のためのコミュニケーションでは手話の基本的なサインを学び、使用する方法を知る必要がある。
37見えてないはずのものが「見える」と訴える認知症の人には否定しないで受容する
38抑うつ状態にある人には、励ましや批判をしないようにしたほうがよい。
39抑うつ状態にある人には、さりげない会話からコミュニケーションのきっかけをつかむことが大切である。

1コミュニケーション技術 0124

1コミュニケーション技術

1介護におけるコミュニケーションの基本1)介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割 2)利用者・家族との関係づくり

問題(過去問題を含む・問題は全て正解・解説は省略)
1メッセージの伝達経路には、言語的チャンネルと非言語的チャンネルがある。
2コミュニケーションの基本として大切なことは、自分自身の感情に気付く(自己覚知)、相手をありのまま受け止める(受容)、利用者のお話をしっかり聞く(傾聴)などである。
3介護でのコミュニケーションでは、メッセージの伝達経路には,言語的チャンネルと非言語的チャンネルがあり,非言語的チャンネルがより多くを占めるといわれる。
4介護でのコミュニケーションでは利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。
5介護でのコミュニケーションでは、相手の言葉だけでなく,語調や表情にも気をつける。
6介護でのコミュニケーションでは、相手に関心を持っていることを示すには,誠実な態度で相手の方へ少し体を傾ける姿勢などが好ましい。
7傾聴するときは、相手の言葉を妨げないで、じっくり聴く。
8介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で,利用者がどのような生活を送りたいかを聞く。
9高齢者のコミュニケーションの中で、「なぜ」「どうして」という問いかけは,利用者を混乱に追い込むことがある。
10介護援助におけるコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」でしか答えられない質問は,利用者の言いたいことを制限し,介護従事者主導の展開になりがちである。
11介護従事者は、家族が要介護者との精神的なかかわりを大切にできるように支援する。
12在宅介護を円滑に進めるためには,家族成員間のコミュニケーションを図ることも重要である。

10生活支援技術 0123

10生活支援技術

9自立に向けた睡眠の介護 1)睡眠の意義と目的 2)睡眠に関する利用者のアセスメント ICFの視点にもとづくアセスメント 3)安眠のための介護 安眠のための介護の工夫4)安眠を促す介助の技法→○ 安眠を促す環境 ○生活動作・生活リズム ○精神的な支援 ○その他 5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 ○不眠時の対応 6)他の職種の役割と協働

問題(問題は過去問題を含む・全問正解・解説は省略)
1 安眠を促す介助として昼間に適度な運動をするよう勧める。
2 安眠を促す介助として清潔で乾燥した寝具を整える。
3 安眠を促す介助として朝はカーテンを開け、日光を浴びるように勧める。
4 安眠を促す介助として睡眠に関する生活習慣を把握する。
5 安眠を促すには規則正しい生活を送り、日中には適度な運動を行なうなどする。
6 睡眠には身体は休んでいるが脳は覚醒しているレム睡眠と、体はある程度緊張しつつ脳が休むノンレム睡眠がある。
7 安眠を促すマッサージには、撫擦法、指圧法、叩打法、柔捻法、振戦法がある。
8 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では就寝前にぬるめのお湯で入浴する。
9 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では日中、適度な疲労が得られる運動をするように勧める。
10 空腹や身体の冷えは、入眠の妨げとなる。
11 日中の活動量を増やすことは、夜間の安眠のために有効である。
12 施設で、介護職が深夜に巡回するときは睡眠の妨げになるような行為を避けるようにする。

9生活支援技術 0122

9生活支援技術

10:自立にむけた介護(知的障害者・精神障碍者・その他)



知的障害者の問題(問題は過去問題を含む。全問正解・解説は省略)
1 介護従事者は,知的障害者に動作を理解させるときには,順序を追って,ともに行動することも必要である。
2 知的障害者の介護での排泄の介護の第一歩は,お尻が濡れていると気持ちが悪いという感覚を呼び覚ますことである。
3 知的障害者の介護では、できそうなことに着目し,自分でしようとする気持ちを育てるように介護する。
4 知的障害者の生活を援助するということは,本人の能力を把握することだけでなく,その興味や意欲などを知り,人間関係をよくすることである。
5 知的障害児・者の家族援助で、乳幼児期では,親の心情を理解するとともに,家族が障害を理解し受容できるように見守っていくことである。
6 知的障害児・者の家族援助で、成人期では,知的障害者の社会参加を促すために,家族を支援することが必要である。
7 知的障害児・者の家族援助で、高齢期では,家族の高齢化に配慮し,各種制度の活用を促し,地域のボランティアなどの支援体制を整えることが必要である。
8 知的障害児の親の障害受容には,同じ障害のある子どもをもつ親同士の交流も有効である。
9 知的障害があって判断を周囲に委ねる場合でも,本人の意向を尊重する方向で支援することが必要である。
10 知的障害とは、発達期に生じた知的機能並びに適応行動に障害のある状態をいう。
11 知的障害児(者)一度に多くのことを話さずに、一つのことを具体的にわかりやすく話すことが大事である。

精神障害(うつ病を含む)の問題(問題は過去問題を含む・全問正解・解説は省略)
1 精神障害者の介護では、介護従事者はその人をありのままに理解し共感する態度が必要である。
2 精神障害者の介護被害的な訴えや現実ではありえないことを話す場合でも,それは精神障害者にとっての事実であるとして認めることが必要である。
3 精神障害者の介護では、介護従事者を拒否している場合でも,必要があれば援助の用意があることを示す。
4 精神障害者の場合には,病気を否定する気持ちと,自信や充実感を持てないことに葛藤していることがある。
5 精神障害者のグループホームでは,世話人を配置して食事の世話,服薬指導等の日常生活の援助が行われている。
6 精神保健福祉士は,精神障害者の社会復帰に関する相談に応じ,助言,指導,日常生活に適応する訓練等の援助を行う
7 精神障害者の抑うつ状態に対しては,励ましたりせず,日常生活での声かけや援助を通じて回復を待つよう接する。
8 精神障害者が興奮状態にあるときには,その背景に不安などがあるので,気持ちをくみ取り,安心感を持てるよう接する。
9 何をするのも億劫そうで動きの少ない精神障害者には,意欲を引き出すために歯磨きや洗顔などの日常生活行動を促すことも有効である。
10 うつ病の人の介護では、症状が少しよくなったときなどに自殺を起こしやすいので、注意する。
11 精神障害者の支援については、不安や恐れ、被害的な妄想を訴えてきたときは、その人の事実としてそのまま受け止める。

寝たきり高齢者の問題(問題は過去問題を含む・全問正解・解説は省略)
1 長期間の臥床によって,関節の拘縮が生じると,動きに痛みが伴うためにますます動かさなくなるといった悪循環が生じる。
2 寝たきりによって精神活動は低下し,無気力な状態やうつ的な状態になることがある。
3 寝たきりから回復させるために,足底を床につけた端座位を保持することは効果的である。
4 寝たきりを防止するためには,メリハリのある生活を心がけることが大切で,寝食分離が基本である。
5 寝たきりでは脳への剌激が少なくなり,思考力も衰えてくるので,体位を変え,視界を広げることも重要である。
6 寝たままの状態で排泄を続けた場合,尿路感染症を引き起こしやすくなることを,介護従事者は,常に念頭に置く必要がある。
7 高齢者は家族に遠慮して介護を頼みにくいことがあるので,介護従事者は,家族の人間関係などにも留意する必要がある。
8 寝たきり高齢者は,無気力な状態やうつ的な状態となり,睡眠障害をきたすなど精神活動が低下する傾向がある。
9 寝たきり高齢者の合併症とその予防については、褥瘡予防には体位変換が有効である。
10 寝たきり高齢者の合併症とその予防については、尿路感染対策として水分摂取は有効である。
11 寝たきり状態の場合でも,残存機能を活用しながら体位変換を行う。
12 寝たきり高齢者については、体位を変える場合には、皮膚に摩擦を起こさないように配慮する。
13 寝たきり高齢者については、肘や踵(かかと)などにも褥瘡(じょくそう)ができるので、注意して観察する。

8生活支援技術 0121

8生活支援技術

11終末期の介護 1)終末期における介護の意義と目的→○ 終末期における尊厳の保持 ○事前意思確認 2)終末期における利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)医療との連携→○ 看取りのための制度(重度化対応加算、看取り介護加算) ○医師、看護師等との連携・協働 4)終末期における介護→○ 終末期にある人と家族の特徴 ○終末期にある人への介助の方法と留意点 ○終末期にある人の家族への関わりの方法と留意点(第24回筆記試験) 5)臨終時の介護 →○臨終時の対応
6)グリーフケア→○ 悲嘆、受容プロセスの理解 ○グリーフケアの意義 ○グリーフケアの方法と留意点 ○グリーフケアにおける他職種との連携


問題(過去問題を含んだ問題・全て正解・解説は省略します)
1終末期の利用者に対しては水などを含ませたガーゼを用いて口腔内を湿らせる。
2介護職として終末期の利用者の尿量を記録する。
3終末期の利用者に対しては安心感を提供するために話しかける。
4口腔内の清潔を維持することが終末期の介護の一部である。
5同一体位を保つことが終末期の介護の一環である。
6家族が利用者のそばにいやすいように配慮する。
7終末期の対応では苦痛の緩和が重要であり、身体的、精神的な安楽を提供する。
8スキンシップを通じて終末期の利用者とのコミュニケーションを図る。
9意思確認と自己決定を尊重する。
10食事介護では利用者の嗜好を考慮する。
11事前の意思確認は本人と家族の双方の意向を確認する。
12利用者の終末期の考えを書面に記録する。
13死後の家族への支援はグリーフケアを含む。
14家族への支援のために付き添いやすい環境を整える。
15意識が低下していても声かけが重要である。
16マッサージや音楽の鑑賞は疼痛や不安の緩和に役立つ。
17死への恐怖を受け止める。
18グリーフケアは愛する人を失った悲しみを癒す営みを支援する。
19エンゼルケアは家族と共に行うことが大切である。


7生活支援技術 0120

7生活支援技術

8自立に向けた家事の介護 1)家事の意義と目的 2)家事に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)家事に参加することを支える介護→○ 家事に参加することを支える介護の工夫(意欲を出すはたらきかけ、その他)5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 →○感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点6)他の職種の役割と協働


8自立に向けた家事の介護 4)家事の介助の技法→○ 調理(加工食品の活用と保存、配食サービスの利用を含む。)
問題(問題は過去問題を含む・問題は全て正解・解説は省略)
アミノ酸はたんぱく質の基本的成分であるが、そのうち体内で合成されないものを必須アミノ酸という。
2ビタミンDは消化管からのカルシウムの吸収を助け、骨の形成を促す。ビタミンCは水に溶ける。ビタミンAは不足すると夜盲症や角膜乾燥症などにかかりやすい。
3ビタミンB1は糖質が体内で燃焼してエネルギーを発生する過程で重要な働きをする。
4ビタミンA、D、Eは油に溶ける。ビタミンB、Cは水に溶ける。
5ビタミンB1は糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえる。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなる。
6獣鳥肉類の中で、豚肉には、特にビタミンB1が多い。
7果実類は糖分、ビタミンCの給源である。
8五大栄養素は、たんぱく質、炭水化物、脂質、無機質、ビタミンである。
9エネルギー源になるのは、たんぱく質、脂質、無機質である。
10カルシウムの給源として重要なのは、牛乳、乳製品、骨ごと食べられる魚である。
11糖質性エネルギー源となる食品は、米、パン、めん、いもである。
12貧血の防止には、たんぱく質やビタミンCの摂取が重要である。
13高血圧の予防には、ナトリウムの摂取量を抑えることが重要である。
14アレルギー物質は、卵・乳・小麦・そば・落花生、えび・かにの7品目である。
15魚介類のうち、いわしやさばの油には、多価不飽和脂肪酸であるイコサペンタエン酸(エイコサペンタエン酸)が多く含まれている。
16 1g当たり、炭水化物は4kcal、脂肪は9kcal、たんぱく質は4kcalの熱量を供給する。
17体たんぱく質は合成される一方で、少しずつ分解され、尿素として排泄される。
18たんぱく質は、消化酵素の作用により、アミノ酸に分解され吸収される。
19脂質は、胆汁酸の働きにより、分解・消化が促進され吸収される。
20厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では、1群は魚,肉,卵,大豆及びその製品であり、主に含む栄養素はたんぱく質である。
21厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では、3群は緑黄色野菜であり、主に含む栄養素はカロテン(カロチン)である。
22たんぱく質は、生体組織を構成し、エネルギーの生産や生体機能の調節をしている。
23脂質は、エネルギーを生産し、生体組織を構成している。無機質は、生体組織を構成し、生体機能の調節をしている。
24コレステロールは卵黄、レバーなどの食品に多く含まれ、血中でリポたんぱく質として存在している。
25植物に多いリノール酸とリノレン酸や、魚油にEPAとDHAは、血中コレステロール低下作用がある。
26高血圧症の予防のために食塩の過剰摂取を避け、1日10g以下にすることが望ましい。
27エンゲル係数とは、1世帯ごとの家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)のことである。

8自立に向けた家事の介護 4)家事の介助の技法→○洗濯 ○掃除・ごみ捨て ○裁縫 ○衣類・寝具の衛生管理
問題(問題は過去問題を含む・問題は全て正解・解説は省略)
1洗濯物は種類ごとに分け、洗濯表示に従って洗う。
2汚れがひどい場合は、事前に下洗いをする。
3洗濯機の容量の7〜8割を目安に洗濯物を入れ、洗濯機の指定通りの洗剤量を使う。
4洗濯後は、すぐに取り出して干す。
5中性洗剤:色柄物やデリケートな衣類に適している。
6弱アルカリ性洗剤:綿やポリエステルなどの衣類に適している。
7酸性洗剤:皮脂汚れや汗汚れに適している。
8酸素系漂白剤:色柄物やデリケートな衣類にも使える。
9日陰干し:紫外線による色落ちや変色を防ぐ。
10陰干し:湿気がこもらず、型崩れを防ぐ。
11室内干し:梅雨や冬などの雨の日にも使える。
12乾燥機:時間短縮やシワ防止に効果的。
13汚れの種類や性質に合わせて、適切な方法でシミ抜きを行う。
14シミ抜き後は、必ず洗濯をして仕上げる。
15洗濯機は、定期的に掃除をして汚れを溜めないようにする。
16洗濯ネットを使うことで、衣類の傷みを防ぐ。
17洗剤は、使用量の目安を守って使う。

8自立に向けた家事の介護 4)家事の介助の技法→○買い物 ○家庭経営、家計の管理
問題(問題は過去問題を含む・問題は全て正解・解説は省略)
1被害を受けた場合は、消費者センターや国民生活センターなどに相談することができる。
2消費者センターは、消費者情報の提供、消費者教育、商品テスト、消費者相談の受付・苦情処理をおこなっている。
3製造物責任法(PL法)では、商品の欠陥により消費者が生命・身体・財産に損害を被った場合、製造者は損害賠償の責任を負う。
4ネガティブ・オプションとは、注文されていない商品を送りつけ、消費者が受け取った以上義務があると勘違いして、代金を払うことを狙った商法である。
5消費者契約法では、事業主が契約の締結を勧誘するに際し重要事項について事実と異なる説明をして契約した場合、消費者はその契約を取り消すことができる。
6食料・農業・農村基本法にもとづく計画では、消費者が取り組むべき課題として、廃棄・食べ残しの低減があげられる。
7金融商品の販売等に関する法律は、金融商品業者等に対して、金融商品販売時の説明義務と、違反時の損害賠償責任等を定めている。
8国民生活センターは、消費者相談、消費者情報の提供、商品テストなどの事業を行っている。
9高齢者等の住宅リフォームでは、訪問販売の場合は、工事開始後でもクーリング・オフ期間内であれば解約できる。
10高齢者等の住宅リフォームでは、バリアフリー住宅を推進するため、住宅金融公庫の割増融資などがある。



6生活支援技術 0119

6生活支援技術

7自立に向けた排泄の介護 1)排泄の意義と目的 2)排泄に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)気持ちよい排泄を支える介護 →○気持ちよい排泄を支える介護の工夫(がまんさせない工夫、恥ずかしくなく排泄できる環境づくり、その他) 4)安全で的確な排泄の介助の技法→○ トイレ ○ポータブルトイレ ○採尿器・差し込み便器 ○おむつ 5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 ○便秘・下痢の予防のための日常生活の留意点 ○尿回数が多い人への日常生活の留意点 ○失禁時の介護の留意点 6)他の職種の役割と協働


問題(全て正解・過去問題を参考に作成した問題です)
1 ベッド上で差し込み便器を使用するときは便器を温めて置き、また排便するときは便器の中にトイレットペーパーを敷く。
2 おむつ交換時は、おむつは汚れを内側に丸め片付ける。
3 腹部とおむつとの間には、指2本程度の余裕があるようにする。
4 差し込み便器は、トイレの移動が困難であるとか体力がない場合にベッド上で用をたす用具である。
5 差し込み便器は、適温に温めてから使用する。
6 股関節や膝の曲がりにくい利用者は、便座を高くすることで動作が楽になることがある。
7 ポータブルトイレは麻痺のない側に置くと使いやすい。
8 ベッドの高さに ポータブルトイレの便座の高さを合わせておくと移乗させやすくなる。
9 朝食後のトイレ誘導は、よい排泄習慣につながる。
10 便秘の時は腹圧をかけやすい姿勢で便座に座るように促す。
11 便秘症の人が腹部を温めることは、腸の働きがよくなり便秘解消に効果的である。
12 下痢の時には湯さましや、うすい番茶・温めのミネラルウォーターなどを少しずつ数回に分けて飲むと効果的である。
13 下痢の時には水分を控えると脱水をひきおこしかねないので水分は十分にとるようにする。
14 おむつ交換は、利用者の羞恥心に配慮し、手早く介助する。
15 留置カテーテル(前立腺肥大)を使用している場合、陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定する。
16 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
17 便座に座って足底を床につけた前傾姿勢は、腹圧を高めるために有効である。
18 便秘時の腹部マッサージは、上行結腸→横行結腸→下行結腸の順に行うことが有効である。
19 直腸性便秘のある高齢者の介護では朝食後、トイレに誘導する。
20 終日臥床している利用者への便秘予防の対応として座位姿勢を保持する機会を作る。

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